パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

気功29

で、はやる心を抑えて割り箸を割り、味噌汁を啜った。 ミョウガの香りが立ち、食欲全開である。 そこで早速、私はカツの一枚にかぶり付いた。

 

サクッとした歯応えから1秒ほど置いて、甘辛いソースの味と香りが口中に広がり、唾液がドバっとでた。 

 

柔らかいロース肉である。 厚みは約1cm、ソースを吸った衣の濃い味に負けない、しっかりとした肉の味がし、かと言って、決して獣臭くない。 こんな大振りの肉を4枚も載せて、採算が合うのだろうか?

 

で、そのカツであるが、油で揚げていない、いわゆる、熱風調理の様だ。 だから、ドンドン食べられる! これは拙い・・と思い、ご飯を探しに丼を掘った。 すると、厚いレタスの層を書き分けると、辛うじて見えてきた。

 

   (これじゃあ、ご飯の前にレタスを食べなきゃ!)

 

と思い直し、レタスを口に運んだ。

 

   (美味いっ!!!)

 

レタスはカツの熱で少ししんなりしソースの味が付き、下は冷たいレタスがシャキシャキとしている。 もう、これだけで、十分なオカズである!?!

 

レタスに夢中になっていると、ご飯にもソースが滲みて来た。 もう、これだけでも食べられる。

 

   ――――――――――――――――

 

と、ソースかつ丼に夢中になっていると、妻に「ホッケ定食」が運ばれて来た。 店主が、

 

   「ご飯を少なめにしました」

 

と言いながら置いたトレイを見てビックリした。

 

肉厚のホッケが2枚も載っている。 二枚下ろしではない、二枚下ろしの骨側が2枚である。 これに

 

   (これで、少な目?)

 

と思える程のご飯が付いて来た。 ミョウガの味噌汁と煮卵は同じであるが、オレンジが3切れ別皿で、載っていた。 きっと、ご飯を少なめにした辻褄合わせだろう。 店主の心遣いが伝わって来た。

 

二人とも、超満足・超満腹で店を出たのは、言うまでも無い。 あれで、それぞれ750円(税込)でやって行けるのだろうかと、客の方が心配してしまう程である。