曼珠沙華の群生を見に行く(続)
さて昼食であるが、ここ日高に来たからには、サイボクハム以外には考えられない。 知る人ぞ知る、グルメスポットである。
(以下は個人の感想であり、そこに商業的意図はなく、また味を保証するものではない。)
巾着田で貰った日高市の観光マップから電話番号をナビに入れ、三分咲きのコスモス畑を抜けて、巾着田を後にした。
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途中の高萩交差点までは、帰路である。 長閑(のどか)な里山の間を走っていると、駐車場が見え、その奥に建物が幾つか見えた。 第二駐車場で車を降り、建物の間を進むと、段々と賑わいが見えて来た。 屋台が両側に並び、フードコートの様になっていて、レストランの隣のスーパーの前はディサービスの人達も集(つど)っていて、結構混雑していた。
さて、レストラン・サイボクハムに入ると、受付の台の前で案内係が名前と人数を訊いている。 平日なのに、相当の混雑だ。 訊けば、40~50分待ちだと言う。 そこで、私が残って、皆、外へ出た。
所が、呼び出しても来ない客や、隣接するバーベキューの席でレストランのメニューを注文する人もいて、思ったより早く順番が回って来た。
用意されたテーブルでメニューを見ると、結構高い。 あれこれ悩んで、結局、皆同じ物を頼んだ。 待っている間にメニューを見て、決めておこう・・と言う気はないらしい。 義母に至っては、「皆と同じ物でイイ」と言いながら、注文後に「こっちのランチは、どういうんだい?」と言い出す始末。 オイオイ・・
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さて、GPロースカツ(ポーク)とライスが揃い、ソースとドレッシングを掛けて、全員で「頂きまーす」と唱和した。 私は右利きなので余り考えずに、箸で一番右の一切れを摘まみ上げると、半分が脂身だった。 内心、
「(しまったーー! 逆から取ってしまった!!!)」
とは思ったが、それを口に運び、一噛みした時、その後悔は驚嘆に変わった。
「(な、何だ、この味は!?!)」
その脂身は、旨味の小袋だったのである。 口中に広がる甘味・・ 今までこんなに美味しい脂身を食べた事は無かった。
そしてその左側の赤味に移った時に、もっと驚いた。
先ずは、食感。 火の通り具合が丁度良いのだろう、一番柔らかい状態なのである。 火が足りなければ、厚い肉の中央は半生で歯応えが強い。 また、火が過剰だと、肉が固くなってしまう。
次は、味。 「豚肉って、こんなに美味しいの?」と思われる程、「味がある」のである。 甘い・・と言うか、美味い・・というか、
「(じゃぁ、自分がこれまで食べて来た豚肉って、一体、何だったの!?!)」
と思わせる程である!!!
最後は、ソース。 市販のソースは、ウスタシャイヤーからとんかつソースまで、味が濃く香辛料も強い。 それと比べてこのソースは、薄味のデミグラスソースの様で、自分を主張しない。 脇役であることを、弁(わきま)えている。
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値段分の味に、皆、満足し、その後スーパーでベーコンやソーセージを買い込んで帰路に就いた。 まぁ、曼珠沙華の花は見頃を過ぎてちょっぴり残念であったが、その残念さを補って尚、余りあるランチであった。
皆、満足し、「終わり良ければ総て良し」を実感した一日となった。