黒茶屋とイルミリオン―2
バスは2号車まであり、総勢80人ほどである。 ここで、ツアーコンダクターが「1時半」というのを聞いて、我々の予約が2時・・と遅い理由が理解できた。
つまり、ツアー客への食事の提供が一段落し、私達への賄いを提供できるのが、午後2時なのだろう。 実際、十分なもてなしを、タイミング良く受ける事ができた。
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石段を登ると土間があり、ここが入り口になっている。 暖簾をくぐると、
「いらっしゃいませ、ご予約の○○さんですね?」
と着物姿の女性が声を掛けて来た。 そして私が杖を使っているのを見て、影からサッと白い布を出して、先端のゴムを拭いてくれた。 そして案内された部屋に入ると、既に食事の準備が出来ていた。
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それでは早速、そのメニューを見てみよう。
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もう、これを見ただけで、期待に胸が膨らんでしまう・・ 事実、どの料理も季節を楽しみながら、職人さん達の技と粋が感じられるものであった。 その中から、前菜・焼物・揚物を。
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この天ぷらの左側に盛り付けられている白い食材は、何だかお分かりだろうか? リンゴである。 そう、生のリンゴの天ぷらだ。 これまで果物では、柿の天ぷらは食べた事はあるが、その発想に驚かされる。
そうそう、肝心なものを忘れていた。 それは、本日一番のご馳走
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だ。 窓の直ぐ外、将に手の届きそうな所にある。