診察201307―2
「パーキンソン病とパーキンソン症候群の違い・・って、聞きました?」
「いいえ」
と答えると、その違いを説明してはくれたが、表層的な、ごくあっさりしたものだった。
「今は、パーキンソン(病)の症状しかでていない」
らしい。 そのための毎年のMRI検査らしい。 しかし、可能性のある他の病名については、言及しなかった。
そこで私が、尋ねた。
「神経の損傷部位って、どこなんでしょうか?」
「 ・・・ 」
「錐体路とか、錐体外路とか・・」
「・・ ・・ 錐体外路でしょう。」
私も思い切って訊いてみたが、S医師の回答も思い切ったものだった。 てっきり、
(まだ症状だけなので、部位まではわからないの。 CTやMRIを見ても、萎縮等の変性もないし・・)
と、言われるかとおもっていた。 ストレートに話してくれる所は好印象である。 と言う事は、病気は「錐体外路障害」なのだろうか? しかし、毎年脳の画像診断を行っているが、「錐体外路」と言う神経部位は、解剖学的に存在する訳ではない。
ストレートと言えば、処方薬への評価は、もっとストレートだった。