診察201312―2
S医師は
「でも、この項目がねぇ・・」
と、躊躇する様子で診断書用紙の欄を示した。 それは「傷病名」の欄だった。 例えば
① パーキンソン病でないので、「パーキンソン病」とは書けない
② 「パーキンソン症候群」は、病名ではない。
③ まだ、「進行性核上性麻痺」、「純粋無動症」と確定した訳ではない。
じゃあ、何と書いたらよいのか? 困っている様なので、私が
「障害年金では、疾病名は(受給要件とは)関係無いんです」
と言うと、S医師は
「じゃあ、『歩行障害』でもイイんですか?」
と訊いて来た。 私は、
(オイオイ、「歩行障害」は病名でなく、症状では?!)
と思ったが、グッと飲み込んだ。 ツッコミを入れる場面ではないのだ。
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そして、S医師は、
「ここは、リハビリの先生に書いて貰った方が良いでしょうね」
と言った。 身体の欠損部位や関節の可動域を既述する欄だ。 私は、
「そうですねぇ・・」
と、答えるしか無かった。 そしてその後、検査の話しとなった。 検査は3つある。 それは、MRI、SPECT、MIBGであるが、SPECTは初めてである。
では、SPECTで何が分かるのだろうか?