診察201310―1
10月下旬の某日、今日は総合病院での診察とリハビリのある日だ。 診察時のトピックは、何と言ってもセカンドオピニオンである。
まぁ、色々と議論はあるだろうが、丸3年間この総合病院に通院し3人の医師の診察を受けたが、誰も純粋無動症に言及しなかったのは事実である。 その3人とも某医科大学からの非常勤医である事を考えると、セカンドオピニオン外来の大学病院との違いを感じてしまう。
但し、3人の非常勤医は必ずしもパーキンソン病の専門医ではないので、単純に「違い」がレベル差を意味するものではない。 なぜならオピニオンはオピニオンであり、診断とは異なるからである。 両者間では責任の質も重さも、ましてやその影響の大きさも、はるかに異なる。
問題は、セカンドオピニオンを受けた総合病院のS医師が、そのオピニオンをどう受け止めるか・・である。 そこには「難病指定疾患」認定に伴う医療費負担の問題・・と言う生々しい話も絡む。
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総合病院に到着した妻と私は手分けして手続きをし、脳神経内科の待合室に到着した。
診察券を受付機に入れると、予約時刻が「3時00分」とモニターに表示され、プリントアウトされた紙片が出て来た。 まだ1時間以上ある。 なぜそんなに早く登録したかと言うと、そのあとに4時からリハビリがあるからだ。 つまり、3時予約の患者の中でも一番に診てもらいたいためである。
すると、本当にほぼ3時に「中待ち」に呼ばれた。 しかし、なかなか診察に呼ばれない・・ きっとS医師がセカンドオピニオン報告書を読んでいる所のだろう。 そしてそれをどう受け止め、咀嚼し、今後の診察に活かして行ったら良いのだろう・・と、交錯しているのかも知れない。
そんな事を考えていると、診察室の扉が開いてS医師が顔を出した。 いよいよ診察である。
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私たちが着席すると、大学病院から郵送されたセカンドオピニオン報告書を手にして、S医師はこう訊いた。
「これは、お読みになってますか?」
「ハイ、同じものを・・」
いよいよである。