診察201209―4
更にメモを下へと読み進んだI医師は、
「ん?」
と、固まった。 そこには、私がこれから入ろうとしている保険の事が書いてあったからだ。
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保険に入るには、告知が必要だ。 最も大切なのは、疾病名である。 私は告知の用紙を見せて、「傷病名」の欄を指差した。 ここに「パーキンソン病」と書きたい旨を伝えたら、
「症候群ね」
と、小声で教えてくれた。 その他の項目は、紛れがない。 例えば、以下である。
初診日、治療開始日、入院の有無、手術の有無、転帰、後遺症、治療機関
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いよいよ本日の診察も終わろうとしている。 I医師は、処方について、
「今回、ドプスカプセルを1つ増やしましょう」
とコメントした。 ドプスカプセルは今の自分の症状に合っているので、これで治りそうな気がした。
次にI医師は
「前回MRIを撮ってから1年経ちますので、そろそろ撮ってみましょう。 ○○日の午後4時はいかがですか?」
と、提案したので、そのままOKした。
次の診察日を8週間後の10月下旬とし、こうして本日の診察を終えた。