診察201203-5
「確かに、パーキンソン病のお薬には、すくみ足に効くのもあるの・・」
パーキンソン病の症状を改善する薬剤は、その作用機序からいくつかに分類される。 それらは機序が異なるので、症状に対する効果のスペクトラムが異なる・・と言う事なのだろう。
しかし、その薬を適用しないのには、理由あっての事である。 勝手に推測すれば、
? パーキンソン病のすくみ足に有効な薬剤が、直ちに(同)症候群のすくみ足にも有効だと言う確証は、(一般論として)まだ無い。
? 症状緩和のために薬剤に頼りすぎるのは、賛成できない。
? 狭義のすくみ足とも、考えられない。
等であろう。 ?については、従前より「薬半分、リハビリ半分」と言っていた。 ?については、
「やろうと思えば、できるんでしょ?」
と言う言葉に集約されている。 I医師の考える、薬(を使ってでも)で改善しなければならない症状と言うのは、もっと重篤なのであろう。
では、なぜすくみ足を改善する薬の存在を、(処方する訳でもないのに)紹介したのだろう。 それは、決して知識の誇示ではなく、
「まだ、こんな方法もあるのよ」
と、妻や私を安心させるためであろう。
そして、現在の処方を、もう7週間続ける事となった。