診察201203-4
先ずは、病名や症状について、I医師は次の様に述べた。
「○○さんは、パーキンソン病かパーキンソン症候群か・・と言うと、私はパーシンソン症候群の方だと思っているの。」
「(だって症状は)歩行障害だけでしょ?」
これに対して、私が
「実は、すくみ足も・・」
言うと、I医師は続けた。
「(典型的なパーキンソン病患者の)『すくみ足』って、こんな感じよ」
と言いながら、手のひらで机を強く抑えながら、腕を震わせて見せた。 足がすくんでいる様子を模しているのであるが、中々手(足)が出ない。 暫くブルブルさせて、吐息と共にやっと一歩を出した。
「それから比べると○○さんの場合は、(足を)出そうと思えば出るんでしょ?」
私がI医師の手から視線を上げて目で肯定をすると、I医師の目は、
(○○さんの言う「すくみ足」は、本当にすくんでいるとは言えないの)
と言っている様だった。
次に、抗パーキンソン薬について、こう説明した。