診察201203-2
最初に、関節の歯車様拘縮の有無を調べた。 先ずは右腕、続いて左腕であるが、左腕の肘関節を廻すときは、
「動かしてもイイですか?」
と、私に確認した。 肘から別には損傷がなく、従って痛みも無い。
で、本日はこれだけだった。 通例であれば、眼振や歩行、姿勢反射のテストを行う。 今回それらを省いたのは、?入室の様子を観察していた事と、?「症状に大きな変化は無かった」と言う報告を受けた事によるのであろう。
この後に再度、症状に変化が無かった事に、絶賛を受けたのである。 私としてはパーキンソン症候群と骨折とは別物。 そして後者は、いずれは治るもの。 ・・と思っていたが、I医師の思っていた事は違っていた様だ。
今にして思えば、きっとI医師は転倒事故や骨折をきっかけに、ADL・QOLを落としてしまった患者を多数診てきたのだろう。 そして、私の場合もそれを懸念していたのであろう。 前回受診時の、I医師の最後の言葉、
「次回(の診察時に)は、(骨折に負けない)元気な姿を見せてくださいね!」
は、そんな激励の意味もあったに違いない。 でも当時は、私にはそこまで思い遣ることができなく、ほぼ反射的に
「ハイ! 有難うございます」
と答えたのみだった。
その後、服薬と投薬の話になった。 メモには次の様に書いておいた。