診察201112-1
脳神経内科の前で待っている間に、妻が健康保険証を受付に提示して来てくれた。 月に1度の確認のためだ。
30分程程待ったら、中待ちに呼ばれた。 椅子に腰掛けて待っていると、妻が
「あれ(を)、やればイイじゃない!」 (妻)
と、壁のポスターを指差した。 パーキンソン病に関するものであるが、いくつかの項目やイラストがあったので、私は
「あれって?」 (私)
と聞き返した。
「・・ 深部・・」 (妻)
と言いかけたので、
「深部電極刺激法の事?」 (私)
と確認すると、どうもそうらしい。 そこには、異常な姿勢で歩こうとしている若い男性のイラストがあった。 そして、「ジスキネジア」の文字も・・
「あれは、振戦――手の振るえ――や、不随意運動が酷い人が受けるんだよ」 (私)
と、教えた。 妻にはそのイラストが、私が患っている歩行障害と同じに見えたらしい。
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中待ちで5分程したら、診察に呼ばれた。 診察室に入ると、I医師の笑顔が待っていた。7週間ぶりである。 ん? 今回もマスクをしているが、例によって口だけを覆っている。
このマスクのし方が、私にはどうしても違和感があるのである。 それはきっとマスクは鼻までする様に、子供の頃から刷り込まれているからだろう。