整形外科の受診―5(リハビリに通う)
2011年9月下旬、初診以来、2日に1回のペースでM整形クリニックにリハビリに通っている。 クリニックの受付窓口で、
「リハビリをお願いします」 (私)
と言って診察券を出すと、番号札が渡される。 この番号札は診察・リハビリ共通となっているので、リハビリ(だけ)の患者の番号は、飛んで先に呼ばれる。
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待合室にいると、放送で番号と名前が呼ばれる。 リハビリ室の受付嬢に番号札を渡し、名前を言うと、透明なフォルダーに入った書類を持ったスタッフが、電気・超音波・牽引・・と、順番に案内してくれる。
患者はリハビリ用デバイスの場所を渡り歩くのであるが、デバイスが混んでいる時は、リハビリ室中央に並んだイスに腰掛けて待つ様、促される。 待っていると、どんな人が、どんなデバイスで、どこを治療しているのか、一目瞭然だ。
何とはなしに室内の様子を見ていて、私は気付いた。 患者がリハビリのためにデバイス間を渡り歩くのであるが、私にはスタッフが必ず
「大丈夫ですか? ゆっくりでイイんですよ」 (スタッフ)
と声を掛け、手を添えてくれるのである。 他の患者には、その様な事はしていない。 まぁ、殆どの患者は
(あの人、どこが悪いの?)
と思える位なので、サポートの必要がないのであろう。
これは動作に支障を来たしている患者への、特別サービスなのであろう。 移動する私の腕を取ってくれる(事もある)。 「要介護」みたいで恥ずかしい気もするが、若い女性と腕を組んで歩くのも、悪くない。
しかし考えてみればこの事は嬉しい半面、実はショックの事なのだ! 事実、リハビリが終了し、受付の前を通ってリハビリ室を出ようとした時、
「大丈夫ですか? 今日はどなたかと一緒にいらっしゃってるんですか?」 (スタッフ)
と、言われてしまった。 勿論、スタッフは心配し、親切で言ってくれているのは、百も承知だ。
でも、ココまで言わせるとしたら、悲しいものがある。 確かに見る限り、パーキンソン病っぽい歩き方をしているのは、私だけである。
じゃあ、スタッフはなぜ、私にだけ? その秘密は、透明フォルダーの中にあった。
そこには・・