パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ514―パーキンソン(病患者)向け・・  

途中、滞米生活や腰痛の話題で、本来の趣旨である闘病記が遅れてしまったので、先を急ごう!!!

 

10月の第4週のリハビリは、週の後半のみだった。 偶々、この週の前半が祝日となったからだ。 当然、N医院は休診となる。 実は、その事は、2週間前の帰りの送迎者から聞いた。 彼曰く、

 

   「まぁ、来週、正式なアナウンスがありますが・・」

 

と。 しかし、結局は、その様なアナウンスは、なかった。 ウッカリすると、彼が冗談で言った事、

 

   「『今日は、お迎えの車が、ヤケに遅いなー』・・ナーンてね!」

 

が、現実になったりして・・ まぁ、当日少なくとも私と同乗の2名は、大丈夫だろうが・・

 

――――――――――

 

と言う事はさて置いて、K士による施術の様子を。 私は、彼の案内で台に上がり、枕をハンカチで巻いた。 その頃を見計らって、K士は施術を始めた。 そして、彼の指示で横を向いた。 

 

こうして、いつもの「肩と肩甲骨の周辺のマッサージと、脚を自分の後方に反らすストレッチ」を左右で行い、ついで私は、仰向けで、そしてうつ伏せで施術を受けた。 それらの詳細は別日に譲るとして、今日のテーマを急ごう。

 

一通り施術が終わると、彼は、台の下から赤いファイルフォルダーを出して、その間からクリアーファイルを出して来た。 その中には、一番上には、縦横3~5cm程の写真が二列に10枚位並んでいた。 勿論、モノクロである。 どうやら、何かの雑誌のコピーらしい。

 

その写真には。モデルとして女性がレオタード姿で写っていた。 誤解のない様に蛇足を添えると、女性は中年で「体格」も良く、レオタード・・と言っても、ジャージの様である。 

 

K士はMそのコピーについて、

 

「これは、パーキンソン(病患者)の人達のために考案された運動なんです。 これを今後、一つずつやって行きましょう。 あ、この紙は、最後に差し上げますねぇ・・」

 

と説明した。 よく見ると、その紙の下の方に、「パーキンソン」の文字があった。

 

すると、K士は、その写真の一番左上を示し、

 

   「今日は、これをやってみましょう」

 

と言った。 それは、椅子に座った女性が両手を水平に挙げたまま後方に廻している写真である。 それを、左右逆にした写真もあった。 そして、私がそれを真似ると、

 

   「そう、しっかり廻してぇ・・ 顔は指先を見るように、しっかり後ろを向いてぇ・・」

 

と、檄を飛ばした。

 

最後に、彼は、

 

   「チョット、歩いてみましょう」

 

と私に言い、杖を使って、リハビリ室内を一周した。

 

腰痛

やってしまいました・・ 昨日の朝方、トイレに起きた時、部屋のドアを開け、ドアの枠に掴まって、出ようとした時に・・ 

 

床の、見切り縁に注意していたら、フとバランスを失い、コケてしまい、腰を痛めてしまいました。 ハイ、ギックリ腰状態です。 

 

そのため、ブログの更新や、皆様のサイトにお邪魔する事も儘ならず、失礼をしております。

 

警官に捕まる!(現行犯) - 滞米生活、その25

CSUコロラド州立大学)の敷地の周辺にはフェンスや塀がありません。 道路がそのまま敷地の境になっています。 しかも、大学の中の道路にも「○○通り」と言う名称が付いている場合もあります。 そうしますと、大学の敷地内の道路(私道)なのか、敷地がまたいでいる公道なのか、分からない事になります。

 

実は、公道と私道の区別が明確でないために(?)、警官に捕まってしまったのです! 日本では大学構内をパトカーが巡回する事は考えられませんが、コロラド州立大学内では、否、フォートコリンズの街中でもパトカーを良く見ました。

 

ある時、私が自転車に乗って職場に向かっていると、大学内を巡回しているパトカーに呼び止められました。 「(別に悪い事をしている訳でもないのに・・)」と怪訝な顔をしていると、警官が

 

  「You were riding wrong way.」

 

と言うのです。 一瞬、「(wrong wayは、悪い道・・ つまり、道を間違えたのか?)」と思ってしまいました。 そうしましたら、「貴方は、間違った方向に自転車を乗っていた。」と言う意味でした。 ハテ、何が間違っていたのか?

 

  「What does it mean, Sir?」 (それは、どの様な意味ですか?)

 

と訊くと、大学内の公道を左側通行していたのでした。 米国では自転車は車と同じく、右側通行をしなければならなかったのです。 そして、違反キップを切られてしまいました。 自転車乗りで!

 

因みに、警察官は「Policeman」とよばずに「Cop」と言われていました。 例えば・・ 「ロボコップ」と言う映画もありましたね。

 

   ―――――――――――――――――――――――――

 

後日キップを持って、街のとあるOfficeに行きました。 案内に従って建物に進むと、部屋の前に大勢並んでいました。 審査の順番を待っていたのでした。 最後尾に並んでいると、やがて自分の順番が来ました。 

 

気難しい顔をした男性が、「貴方はこの違反を事実と認めるのか?」と訊くので、「Yes, sir!」と答えると、過料の額を言われました。 もし「No, sir.」と言えば、裁判で争う事になったのでしょうか? そして指定の金額を窓口で支払って、一件落着となりました。

 

日本で自転車の運転を見ていると、反対側通行など、当然。 停車中の車の間を抜けて反対側に飛び出したり、横断歩道を進んだり、信号を無視したり、我が物顔で道路を縦横無尽(?)。 もしこの駄文を読まれた方が今後も法令を遵守し、安全な自転車の乗り方を心掛けて下さったなら、望外です。

 

蛇足ですが、自転車による道路交通法違反は、過料でなく科料となります。 くれぐれもお気を付けを!

 

 

 

プエブロとメサベルデ - 滞米生活、その24  

 

私が住んでいたフォートコリンズ(Fort Collins)の街の名は、「Fort」=砦に由来します。 勿論、American Indians(アメリカンインディアン)に対する砦です。 現代のフォートコリンズは大学街なので、西洋側の文化としか接する機会はありませんでしたが、州の南部に行くと別です。

 

コロラド州の南部に、Pueblo(プエブロ)と言う街があります。 以前の日記に出てきましたね?

 

  . http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2019/11/15/114312

 

   https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD+%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%A9%E3%83%89%E5%B7%9E+%E3%83%97%E3%82%A8%E3%83%96%E3%83%AD/@38.2671617,-104.7313045,11z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x8713a2f3071bb165:0xa82d6ba368c7b82e!8m2!3d38.2544472!4d-104.6091409?hl=ja

 

勿論、Pueblo Indians(プエブロインディアン)と関係が深かった事は、Native American Museum(アメリカ原住民博物館)に行けば明らかです。 その博物館では当時の生活が再現してあり、日に焼けて、シワの深い顔の年老いたインディアン夫婦(マネキン)が、彩り豊かな民族衣装を纏っていました。 顔立ちを見ると、自分の祖父母や近所のオジさんオバさんを見る思いで、懐かしさすら感じられました。

 

しかし、実際はPuebloの街にはその面影すらありませんでした。 Puebloとは日干レンガで作った家の事なので、「(まさか、無いだろう・・)」とは思っていましたが・・ ただ郊外の街道沿いに、インディアンの子供が売る装飾品の出店があり、インディアンの居住区である事を実感しました。 (道路標識やゲートがある場合もありました。)

 

その西のMesa Verde(メサベルデ)を訪れた時は、先住民の、当時の生活の息遣いすら感じられたのでした。 コロラド州の南西の端です。 下記地図で、中央にメサヴェルデの文字が見えます。 尚、Puebloの街から直線で360km(226マイル)程、西南西あります。

 

  https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD+%E3%80%9281330+%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%A9%E3%83%89%E5%B7%9E+%E3%83%A1%E3%82%B5%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%87/@37.1989074,-108.8660475,9.74z/data=

 

その由来や歴史は下記URLのWebページに譲るとして、アメリカの原点を見る思いでした。 Mesaは丘陵、Verdeは緑を意味しますので、彼らにとって安住の地だったのでしょう。 「(こんな所に住んでいたんだ・・)」と実感できる程、良い保存状態でした。

 

  https://www.youtube.com/watch?v=sf6JgCNkyLA&feature=emb_logo/

 

   https://www.youtube.com/watch?v=kxsbbc2jjmI

 

そして車でMesa Verdeを後にして、ふと振り返るとそれが本当に緑の高台であった事を知り、その名前の由来を実感したのでした。

 

 

 

宣誓(米国は宗教国家) - 滞米生活、その23

以前、下記URLで宗教の話しをしましたが、今日も宗教の話しです。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2019/11/17/090323

 

様々な言語、様々な習慣、様々な文化、様々な価値観を持った様々な人種で構成されている米国を国家としてまとめて行くのが、法律と宗教の役割なのでしょう。 米国は宗教国家です。 実際、トランプ氏が大統領に就任する時、聖書に手を置いて神に宣誓しましたよね。 だからその「正義」の基準に「Christian Righteousness」があるのだと思います。 米国的民主主義も、その「公正さ、公平さ」に拠るのでしょう。

 

それと同じ場面が、実は私にもありました!

 

CSUコロラド州立大学)に赴任して一週間程しましたら、事務室に呼ばれました。 行ってみると正装の男性が待っていました。 (米国の田舎町では、背広姿の男性を見る事はまれです。) そして、小生の右手を聖書の上に乗せる様に促して、訊くのです。

 

詳細は忘れましたが、確か「Do you swear ・・ American Constitution ・・?」と言う様な事でした。 つまり、「米国で働くに当たって、あなたは米国の憲法を遵守する事を(神に)誓いますか?」と。 ここで「Yes, I do.」と言わなければ、「ハイ、お帰りはあちら・・」と言う事なのでしょう。 その男性は、宣誓を専門に行う人でした。 この時、私は口頭で宣誓しただけで、宣誓書へのサインは要求されませんでした。 彼が私の宣誓の証人なのでしょう。

 

トランプ氏が大統領就任にする時のテレビ中継を見ていて、そんな当時の事を思い出しました。

 

グレートサンドデューンズは時間の無駄? - 滞米生活、その22

米国コロラド州の中西部の街・Colorado Springsコロラドスプリングス)の南南西150km位の所に、Great Sand Dunes(グレートサンデューンズ、巨大砂丘)という国立公園があります。 下記地図をアクセスして戴くと分かるのですが、何も表示されないでしょ? 「(まだ、読み込まれていないのかな?)」と不安になります。 画面右下のマイナスボタンを12回程、押して地図を広域表示にして行って、初めて位置関係が分かります。 それ位、広いのです!

 

ttps://www.google.com/maps/place/%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%87%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%BA%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E5%85%AC%E5%9C%92/@37.7548375,-105.6131574,21z 

 

では、どんな所か? 百聞は一見にしかず、下記URLをご覧下さい。

 

  https://www.google.com/search?q=great+sand+dun+es&rlz=1C1SFXN_enJP498JP499&sxsrf=ACYBGNQ0nsqBvLAWuRaKUVd414o4kEfCpw:1573791562951&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwiRo724ruvlAhWkGaYKHbiECAgQ_AUIEygC&biw=1011&bih=412&dpr=1.25

 

私が住んでいたフォートコリンズの街は州の北部なので、ここのVisitor Center(案内所)を訪れるには南から遠回りをしなければなりませんでした。 Interstate 25号線をDenver(デンバー)、Colorado Springs、Pueblo(プエブロ)と下り、更に田舎道を延々とドライブしてVisitor Centerに辿り着くと、正直「ホッ・・」とします。

 

Visitor Centerの建物の周辺や中には既に大勢の観光客がいて、賑わっています。 一休みしたら、ここから徒歩でDunes(砂丘)に出発です。

 

少し丘になっている一本道を歩いて行きますと、段々と視界が開けてきて、遠くに山脈が見えてきます。 そして眼下に、砂山が徐々に広がってくるのです。 砂と言えば海を連想するのですが、「(どうしてこんな山の中に、こんなに巨大な砂丘が出来るのだろう? しかも、ここにだけ・・)」と不思議な気分になります。 本当に巨大です。 試しに屈んで手に取ってみますと本当にサラサラとした砂で、命を拒む様な無機質でした。 周辺を散策して、今来た一本道を歩いて戻ります。

 

週末が終わって大学に戻り、「先週、Great Sand Dunesに行ってきたよ。」と同僚に言うと、彼は急に笑い出しました。 「私も行ったけれど、あそこは時間の無駄だった!(That’s tedious and wasting of time!)」と。 自然の妙に触れ、地学の勉強もした積もりでしたが、そういう考えもあるのかと思いました。 そう言われれば、確かに時間の無駄だったかも知れません。

 

                                                                                 

社会保障番号は、役に立つのか? - 滞米生活、その21

外国人が日本に住んで就労する場合、市(区)役所に登録が必要となります。 では我々日本人が米国に住む場合は? その様な手続きは不要です。 それは、米国には戸籍制度が無いからです。 移民の国らしいですね。 (当時の話です。 現在は違っているかも知れません。)

 

しかし、米国にはSocial Security Number(ソーシャルセキュリティーナンバー、社会保障番号)と言う仕組みがあります。 日本で言えば、基礎年金番号でしょうか? 米国に短期しか滞在せず、年金の対象とならない人は、この番号は不要です。 でも、私は取得しました。 米国では「Social Security Numberを持って、一人前の市民」と言われるからです。

 

取得の手続きは簡単で、パスポートを持ってCity Officeに行き、次の様に言うだけです。

 

  「I would like to apply for my Social Security Number.」

  (社会保障番号を申請したいのですが?)

 

では、その番号はどの様な場面で役に立ったのか? 実は、記憶がありません。 訊かれた事もありませんし、何らかの用紙に記入した記憶もないのです。 でも、一度だけ、思い当たる事がありました。

 

コロラド州で生活を始めて半年位経った頃でしょうか、一通の厚い封筒が私に届きました。 送り主は、「Internal Revenue Service」です。 これは、米国内での税の歳入を司る官庁の事でした。 それがどうもSocial Security Numberと関連している様でした。 つまり、収入から税金を払い、それが年金などの社会保障の原資となっているのでしょう。

 

手紙の内容は、収入と納税の照会でした。 私は大学から基金を受けていましたので、それが収入と見なされ、税金でも引かれたら大変。 (将来、米国の年金を受け取る事はないので、取られっぱなしになってしまうからです。) そこで、Secretary(秘書)に訊くと、結論として非課税となるとの事でした。

 

日本語で書いてあっても確定申告書を書くのは、否、理解するのは難しいものです。 ましてや英語・・ 結局は秘書に書いてもらって返事をしたら、翌年からは手紙が来なくなりました。

 

結論としてSocial Security Numberの取得は、百害あって一利なし? そうではありません。 役に立つ場面(=事件など、個人の特定が必要な場面)がなくて良かった・・と思っているのです。