パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

胃内視鏡の検査結果は?

さて、今日はリハビリ後に、消化器内科にて先日実施した胃内視鏡の検査結果を聞く予定だ。 そこで我々は、エレベーターで1階まで降りて、消化器内科の待合室に行った。 パネルを見ると、2名待ちである。 まぁ、待ち時間は30分だろう・・

 

と思って待っていると、今の患者が終わったその次に番号が表示された。 そう、待っている人を飛ばして、割り込んだ形だ。 まぁ、診療側の指定なので、待っている人の理解は得られるだろう。

 

扉を軽くノックし診察室に入ると、モニターを見ている女医がいた。 そう、W医師である。 挨拶を交わし、妻と私が椅子に座ると、W医師は患者側のモニターに胃内視鏡で撮影した画像を並べた。 そして、一番上の画像を指し、次の様に説明した。

 

   「ええとぉ、先ずは・・ 裂孔ヘルニアね。 これは胃と食道の間が良く閉まらないの。 うーん、例えば食後に直ぐに横になると、痛みが出て来たり・・」

 

と。 続いて、次の画像の説明に移った。

 

   「これは、炎症(像)ね。 ホラ、ここが赤くなっているでしょ?」

 

と。 確かに、毛細血管が浮き出ている。 そして、最後の画像を示して、こう言った。

 

   「後は、これね」

 

と言いながら、胃壁にある小さな突起を示した。 そう、ポリープである。 しかし、先端は丸く、平滑である。 まぁ、撮影した医師も問題にしなかったので、安心している。 事実、W医師も、同意見だった。

 

こうして、消化器内科の医師からお墨付きを貰ったので、安堵した。 続いて、W医師は、

 

   「どうします、大腸も調べますか?」

 

と訊いたので、

 

   「それは、ファイバースコープで、ですか?」

 

と訊き返すと、そうらしい。 私は少し考えて、断る旨を伝えた。 すると、W医師は意外なコメントをした。

 

   「そうよね、あれって大変だもんね!」

 

と、医師としての立場的には「?」なフォローをしてくれた。

 

   ―――――――――――――――――――

 

こうして病院行事が無事に終わり、帰り道にラーメン専門店でラーメンをすすって帰宅した。

 

リハビリ356―新リハビリ室

さて、リハビリの話題が続く。 と言うのも、今回のリハビリ予約日を消化器内科の結果説明日に合わせたからである。

 

さて、先ずはリハビリであるが、今回から場所が変更になる・・との案内を受けていた。 引っ越し先は、B館の7階・・と言う。 そこで、私は妻の運転する車を正面玄関で降り、先にB館のエレベーターに乗った。 エレベーターの内側、押しボタンの脇には案内版があり、その7階に「リハビリテーション室(外来)」の文字を見て、安堵した。

 

さてエレベーターを7階で降りると、クランクがあって、受付があった。 そして正面には、エアロバイクが見えたので、そこがリハビリ室である事は明白である。 吸い寄せられる様にリハビリ室に向かう私を見た受付嬢が、声を掛けた。

 

   「○○さーん、先に診察を受けて下さいね?」

 

そうである、医師の予診を受ける必要があったのだ。 フと我に返った私が見まわすと、受付嬢の示す先には「診察室」と書いた扉と、その近くに①~⑥まで付番された椅子があった。

 

そこで私は妻を待ち、「受診案内票」とともに診察室の扉をノックした。 振り向いたのは、女医であった。 まぁ、確認のための診察なので、事務的になるのは止むを得ない。

 

   「どうですか、体調は? リハビリを受けられますか?」

 

と言う質問に、同意する回答のみだった。

 

   ―――――――――――――――――――

 

こうして、予診を終え、待合用の椅子に座って待っていると、I士が現れた。 彼と一緒にリハビリ室に入ると、先ずは広さと明るさに圧倒される。 旧リハビリ室の3倍はある・・ 何しろリハビリ用の台やエアロバイクの間隔を広めに取っても、まだ奥の方が空いている。 そして窓からは、冬の太陽が燦々と降り注いでいるのだ。 彼は、私に

 

   「一回りして見ましょう」

 

と提案した。 そして窓側を歩いた時に、私はビックリした。 富士山が見えるのである。 それも、普段遠くに見える富士山が、巨大に見える! 勿論、その右側には丹沢(?)の山々がクッキリと!!!

 

そして、窓側ではない内側の台で、施術が始まった。 すると、目前にポッカリと大きな空間がある。 見ると、6階まで吹き抜けになっている。 更に見ると、6階でもリハビリをやっている。 すると、そんな私の様子を見ていたI士が説明してくれた。

 

   「6階は、入院患者のためのリハビリ室なんです。 そこへは螺旋階段で行けるんです。」

 

吹き抜けの向こう側にデスクや本が並んでいた部屋があったので、私が

 

   「向こう側は、オフィスですか?」

 

と訊くと、I士は

 

   「そうなんです、丸見えでしょ?」

 

と答えた。 そう、部屋の内側は腰から上から全て、ガラス張りなのである。 部屋全体が広く、明るく感じられるのは、そのためでもあろう。

 

まぁ、新しい環境でのリハビリは解放感がある。 リハビリ終了後に、つい妻に

 

   「富士山が見えるよ!」

 

と、自慢げに言ってしまった。

 

リハビリ355―腰がガクガクと・・

1月中旬にもう一度、リハビリの日が巡って来た。 そこで、妻の運転で総合病院に出掛けた。 そして、いつものM医師の予診を受けた際、右肩が痛い旨を申し出た。 そうなのである、突進歩行から転倒しない様、右手を壁や柱をに突く結果なのである。

 

そして、ほぼ定刻にI士が現れ、空いている台を探してリハビリ開始となった。 一応、私の歩行状態を見て、

 

   「調子イイみたいですねぇ」

 

と評価した。 しかし、M医師による予診の結果は見ていない様だ。 その後、彼はいつものルーチンを一通りこなしたら、私に台から降りて靴を履く様指示した。 そして、

 

   「歩いてみましょう」

 

と言い、私が杖無しでリハビリ室内を往復すると、私の後ろから付いて来て、歩行の様子を観察した。

 

そして、I士と私は台に並んで腰掛けると、I士は私の両手を広げさせ、左右に上体を動かした。 この時、両腕は勿論、胸板が同一平面上にあり、肩のラインが極力水平を保つ―――両腕を一直線にしたままである。

 

続いて、両腕を畳んで行うと言うので、胸の前で交差させた。 そして、彼は前記と同様に私の上体を左右にゆっくりと動かす様、促した。 更に、

 

   「片方の尻が浮くまで、やって見て下さい」

 

と指示した。 その後、再び同じ方法で、私の歩容を観察した。 すると今度は、台に腰掛けた私の正面にコロ付きの丸椅子を持って来て、それに私の両手を付けさせ、背を伸ばす練習をした。 即ち、私の両手を椅子に付けたまま、椅子を遠ざけるのである。

 

その後、椅子無しで同じ格好をし、片脚ずつ上げる訓練をした。 しかし、これが辛いのである。 まぁ、辛いからこそ「訓練」になるのだろう・・

 

では、なぜ上記の様な訓練をするのか? それは「歩容の改善」であり、今月の目標でもあった。 では、どの様な問題があるのか? それを解決するには、どうしたら良いのか? それは彼の言葉で明らかだ。

 

   「○○さんは、歩く時、腰の辺りがガクガクとしているんです。 それを改善するためには、さっきやった様な練習をすると良いですよ」

 

と。 きっと歩く時の衝撃を、腰で上手く吸収し切れていないのだろう・・ 自分では、比較的チャンと歩けている・・と思っていただけに、彼の指摘は軽いショックであった。 問題は、初めて私の歩容を見た人が、

 

   「ん? あの人の歩き方、どこか変じゃない?」

 

と思うかどうか・・である。 単なる個性と思える程度なら、OKなのだが・・

 

映画を見に行く

まぁ、掲題は別に珍しい事ではなさそうだが、我々夫婦にとっては結婚して以来、初めてだ。 夫婦で出掛けるのは、病院や市役所、保健所、年金事務所等の諸手続きが殆んどだからだ。

 

あれだけ総動員数や興行収入を誇る「君の名は。」を、夫婦して未だ観ていないのだ。 そこで、インターネットで上映時刻を調べ、朝一の上映に間に合う様に車で出掛けた。 先ずはチケットを購入しなければならない。 ここで、問題はどの組み合わせが最も安価となるか・・である。

 

例えば、○○市民(又は、○○市への通勤・通学)であるか、夫婦どちらかが50歳以上であるか、曜日替わりが安いのか、それらは、障害者割引と同時に使えるのか・・等である。 どうも分かりにくいので、窓口で訊いた。 すると、市民割引と障害者割引との組み合わせを提案してくれた。 すると、通常の半額になった。 すると、障害者1名に付き健常者1名が同じ金額になる・・と言う。 つまり、一人分で二人が観られる・・と言う事である。

 

であれば、今後はもっと頻繁に行こう!

 

   ―――――――――――――――――――

 

まぁ、映画の内容については、既にご覧になっている方が多いと思われるので割愛するが、その後、市指定のガソリンスタンドで、身体障害者向けに配布されたガソリン券でガソリンを入れた。 

 

さて、午前中の上映だったので、映画館を出てガソリンを入れる頃には昼を過ぎていた。 昼食は、集まったTカードのポイントで食べられるであろうファミレス店を選んだら、ホントに出費が無かった。 

 

なぜ、そんなにTポイントが貯まったのか? 妻、曰く、

 

   「スーパーでの買い物よ」

 

と。 のみならず、ママ友とのランチの会計係を買って出る・・等の「努力」も寄与しているのであろう。

 

   ―――――――――――――――――――

 

で、当面の後の手続きは、警察署に行って「駐車禁止除外」の手続きと市役所での「高速道路の割引」申請である。 しかし後者には、機器情報が必要だが、まだ確認できていない。 そこで、「駐車禁止除外」の手続きをする事にした。

 

市内の国道沿いにある警察署に着き、車を降りると、杖を使ってやっと歩いている私を見た警ら係(門番)の警官が近寄ってきて、用件を訊いた。 妻が「駐車禁止除外」の手続きだと伝えると、「交通課」まで案内してくれて、係員に我々の用件を伝えてくれたのだ。

 

その後、警ら係は我々に笑顔を残して、警らのために署の玄関に戻って行った。 妻は身長と同じ位の警棒を持ついかつい体格の警官に、威圧感を覚えていた様だが、彼の笑顔を見て、

 

   「長い棒を持ってて怖いと思ったけど、笑顔ってカワイイのね!」

 

と印象を述べた。

 

さて、「駐車禁止除外」の手続きは妻の代弁・代筆により粛々と進んだ。 ただ、申請者氏名は自署らしい。 そして記入の終わった申請書を提出し、「歩行困難者使用中」と銀色のラインに黒文字で入ったA5のカードを受け取った。 

 

   http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/P/PSP-PAGF/20170116/20170116153134.jpg?1484548329

 

それに、同サイズの「連絡表」が2枚書いてあるA4の紙を受けた。 後者には「(運転者の連絡先/用務先)」を書く様になっている。 これは、例えば緊急で駐車している人に連絡する必要が生じた時に使用する・・と言う。 これには、私の携帯電話番号を書いて置いた。

 

こうして、映画の割引・ガソリン代の割引・駐車禁止除外の許可・・と、身障者である事のメリットを満喫出来た日となった。 これに、ポイントのみで昼食を戴けた・・と言うオマケまで付いた。

 

 

抄読会―17

学校法人が冬休みだったので、私の友人である烏賊博士との抄読会も久し振りだ。 私は自分の運転で彼が講師をしている○○学園まで出掛けた。 学園の直ぐ隣の駐車場はまたしても満車だったので、道を挟んで反対側の駐車場に停めた。 そこで、私は「念のため」に持参した杖を使う事とした。

 

少し早めに到着したので、4階のラウンジで待った。 時間になったので、私が既に到着した旨を彼にメールしようとしたら彼が現れた。 彼は、スーパーの半透明の袋を渡し、

 

   「もしピタで良かったら・・」

 

と言った。 今日は、中身がコンビーフだと言う。 毎回毎回申し訳ないが、美味しく戴いた。

 

   ――――――――――――――――――

 

さて、彼の現在の興味は、「予備電位」である。 これは、随意運動の直前に観察される脳波である。 先ず、どの位置で脳細胞の活性化されているのか・・である。 これを調べる事は、脳をマッピングする事に等しい。 その目的でMRIが使えないかどうかを検討しているらしい。

 

ただ、どうやって脳の活性化をマッピングするのか? 例えば、標識グルコースの取り込みをコリメーターを用いたSPECTで調べる方法がある。 しかし、一回の測定に時間が掛かると、時間分解能が落ちてしまう。

 

そこで、MRIの出番である。 彼によると、ATPaseの活性化を検出するのだと言う。

 

   https://en.wikipedia.org/wiki/Sodium_MRI

 

   ――――――――――――――――――

 

もう一つの測定は、脳波である。 彼が脳波計を購入したのは、照会した。 1チャンネルと、5チャンネルを持っている。 唯、これを使いこなせていなかったのは、Bluetoothの相性によると言う。 今の段階では、その相性も理解している。

 
   

 

 

しかし、彼はnativeな脳波を測定したいのである。 そのためには、デバイスを自作しなければならない。 では、どうやって?

 

それには「raspberry Pi 3」(ラズベリーパイ3)を使うのである。

 

   https://jyn.jp/raspberrypi3-getting-started/

 

これは、ワンボードマイコンであり、USB×4やHDMIEthernet、GPIO端子は勿論、WiFiBluetoothまで持っている。 メモリーは1GBあり、SDカードを外部メモリーとして、ここからブートする。 

 

これ以上、何が必要であろうか? ・・と思われる程の充実ぶりである。

 

 

では、ソフトウェアは? OSは、Linuxが走る。 そして、ライブラリーを借用するのである。 唯、ライブラリーはWindowsの方が充実しているらしく、彼はWindowsマシンも購入した。 どこから? 今、話題となっている「アリババ」からである。

 

   ――――――――――――――――――

 

彼が予想しているのは、「パーキンソン病患者では(随意運動時に)予備電位が上手く出ていない」だろうと言う事である。 

 

唯、これをやるには、時間と費用が必要である。 時間については、

 

   「自分がもっと若かったならなぁ・・」

 

と言い、費用については「教科書」を執筆し、出版する・・と言う。 そのためには、株式会社を設立したい・・と言う。 それなら多少のアドバイスを出せる。

 

リハビリ354―薬効の認識

今日は1月中旬、リハビリの予約日である。 そこで、妻の運転で総合病院に出掛けた。 M医師の予診を受けて待っていると、I士が声を掛けて来た。 体調は良かったが、妻のアドバイスに従って、杖を持参した。

 

さて、I士は空いている台を探して、私に台の上でストレッチを施して行った。 先ずは、復習である。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2017/01/16/084406

 

彼は、開脚ストレッチをやろうと思い、両脚を135°以上広げた。 そこで、私も真似て開脚を試みたが、90°すら開かなかった・・ すると彼は手本として、片脚を折り曲げて、伸びた方の脚に上半身をその上に重ねた。 そして更に、「胸を張って」・・と要求した。 しかし、彼程、上手く上半身を折れない・・

 

さて、今日の新技を紹介しよう。

 

I士は私に靴を履く様指示し、前回の復習を行った。 先ずは上半身の左右への屈伸、即ちバナナ・キュウリの難しい版である。 続いて彼は、長さ1m程のゴムを探して来た。 そしてそのゴムを頭上で肩幅より広く持ち、両手で引きながら後頭部を通過させ、首の高さまで下げた。 更には、そのまま両手を左右に広げた。

 

要は、左右の肩甲骨同士を寄せる運動である。 

 

続いての新技は、全身のバランスの訓練である。 

 

先ずI士は電動の台の所に行き、台を胸の高さまで上げた。 そして、彼は両手を台に着き上半身を前に傾けた。 問題は、下半身である。 片脚――例えば、左脚――を後ろに反らせないとバランスが取れない。 まぁ、当然だろう。 その状態で、彼は更に

 

   「右脚を屈伸できますか?」

 

と訊くので、私はやって見せた。 すると、彼は続いて、

 

   「(台から)手は離せますか?」

 

と訊いて来た。 これは、難しい・・ どうしても上半身の重さに引っ張られてしまうのだ。

 

   https://www.beauty-co.jp/news/dbn/healthcare/DB006332/

 

究極的には、上部URLのイラストの様な格好になるのだろうか?

 

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さて、今月の目標は「歩容の改善」である。 I士は、私に室内を往復させ、その様子を後ろから観察した。 彼の評価は、次の様に評した、

 

   「新しい薬(=ノウリアスト)が効いているみたいですねぇ。 膝がガクガクせずに、滑らかに動いていますよ。」

 

そうだったのか、その事は初めて聞いた。 それまでは、膝の動きがスムースではなかったのか!

 

1年振りの胃カメラ

2017年(平成29年)最初の行事は、胃カメラである。 去年の末に予定を入れたのである。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2017/01/28/072659

 

さて、正月休み明けは病院が混むので、駐車場に空席を見つけるのが難しい。 そんな経験があったので、30分程早目に家を出た。 勿論、妻の運転である。 しかし、現実には駐車場は空いていた。 恐らく、全科予約制になったからだろ。 しかし、それは後から知った事。 万が一に備えて、受診手続きを私がやる事にしていた。 

 

そのため、診察券・健康保険証・指定難病医療費受給者証を持ち、正面玄関で車を降り、先ずは受付に行って、月初の手続き(保険証や受給者証の確認)を行った。 その後、自動再来受付機に診察券を入れて、受診案内票と受診番号が印刷されたスリップを受け取った。

 

実は、私がもたもたしていると、女性職員が近づいて来て、受診案内票とスリップを病院指定のカードケースに入れてくれた。 更に、私の受診案内票を見て、行き方を教えてくれたのだった。 彼女の案内のおかけで私は、スムースに目的地に到着出来た。 しかも、体調が良いので杖無しである!

 

内視鏡検査室」と書いてある扉を開けると、一年前の事が蘇ってきた。 

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2016/01/27/074611

 

手順は、変わっていなかったのである。 ただ、昨年末の受診時の看護師から受けた受診マニュアル(同意書も含む)は、妻が持ったままだった。 そのため、胃カメラ検査を受けるには妻の到着を待たなければならなかった。

 

妻が約5分遅れで入室し、後は、呼ばれるのを待つだけだ。 ・・と言っても、まだ1時間近くある。 ただ、待つしかない。 ・・と思ったら、20分程で呼ばれた。 偶々、キャンセルでもあったのだろうか? まぁ、早いに越した事はない。

 

ここからの準備は。前回と同じだ。 唯、医師がWでなく男性だった事と、看護師が台湾訛りがあった事位だろうか・・

 

   ――――――――――――――――――

 

男性医師の馴れた手技により、経鼻胃カメラ検査は順調に進んだ。 唯、医師から2回程、注意を受けてしまった。 それは、私が頭を反らせ過ぎる・・と言うのだ。 なぜ? って、頭上のモニターを見るためである。 医師は、

 

   「気になるのは分かるけど、(上を見るために頭部を上げていると)検査に時間が掛かってしまう(ので患者の負担が増えちゃう)よ」

 

と言った。 何と、優しい言い方であろうか!!!

 

途中、ポリープも見えたが、

 

   「ハイ、何もありませんでしたよ」

 

と言ってくれた。 ポリープと言っても先端に糜爛(びらん)はなく、不定形でもなかった。 勿論、潰瘍様の病変も無かった。 これで、安心だ。

 

こうして、無事に検査が終了したが、時間が余ってしまった。 そう、午後からリハビリの予約を入れたのだった。 そこで、トイレを借り、30分程内視鏡検査室で時間を潰した。