パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

SPECT検査

SPECT(スペクト)とは放射性元素を用いて、(脳)血流量とその分布(密度)を調べる検査である。

 

   http://medical-checkup.info/article/46902511.html

 

201312月下旬の今日は、そのSPECT検査の日だ。 同じく放射性元素を用いたシンチグラムであるMIBG検査と、手技・手法は殆んど変わらないと思われた。

 

「当日は15:00からの検査開始なので、その30分前迄に受診券を再来機に通して下さい」

 

と言われているので、余裕を持って出掛けた。

 

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一旦脳神経内科の受付に寄り、書類を受けてそれを放射線科の受付に提出した。 待合室で待つ様に言われて進むと、結構混んでいた。 でも、人の動きを見ていると、CTMRIの検査が多い様だ。

 

検査の紙を見ると、「テクネ検査」と書いてある。 そう、核種は123Iでなく99mTcテクネチウム)らしい。 半減期はそれぞれ13時間と6時間である。 つまり、昨日99mTcを作ったとして、24時間後には、放射能は16分の1になってしまう。 一昨日なら256分の13日前なら、4096分の1だ。 では、そんな不安定な放射性医薬品を、どうやって作るのだろう?

 

調べると、色々と分かって来た。 原料の99Moを輸入し、これをジェネレータで99mTcに核種変換するらしい。 所が、その99Mo半減期67時間・・と、短い。 そして生成した99mTc半減期6時間で99Tcになるが、その99Tcも放射性で半減期210000年で崩壊する。 オマケにTcには安定同位体が無いので、その発見には曲折があったらしい。

 

   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8D%E3%83%81%E3%82%A6%E3%83%A0

 

なぜそんな難しい核種を使う必要があるのか? それえは、崩壊時にβ線を出さずにγ線を出すからだと言う。 前者は電子であり、電離作用が強く細胞を傷付けるのに対し、後者は電磁波であるので、X線の様に透過性が高く、生体外から検出しやすい。

 

   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8D%E3%83%81%E3%82%A6%E3%83%A0%E3%81%AE%E5%90%8C%E4%BD%8D%E4%BD%93

 

話が逸れてしまった。 

 

予定時刻を少し過ぎた頃、厚いステンレスの扉の部屋に呼ばれた。 そう、以前MIBG検査を実施した部屋だ。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/20110127/1296079603

 

いよいよ・・である。