SPECT検査
SPECT(スペクト)とは放射性元素を用いて、(脳)血流量とその分布(密度)を調べる検査である。
http://medical-checkup.info/article/46902511.html
2013年12月下旬の今日は、そのSPECT検査の日だ。 同じく放射性元素を用いたシンチグラムであるMIBG検査と、手技・手法は殆んど変わらないと思われた。
「当日は15:00からの検査開始なので、その30分前迄に受診券を再来機に通して下さい」
と言われているので、余裕を持って出掛けた。
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一旦脳神経内科の受付に寄り、書類を受けてそれを放射線科の受付に提出した。 待合室で待つ様に言われて進むと、結構混んでいた。 でも、人の動きを見ていると、CTやMRIの検査が多い様だ。
検査の紙を見ると、「テクネ検査」と書いてある。 そう、核種は123Iでなく99mTc(テクネチウム)らしい。 半減期はそれぞれ13時間と6時間である。 つまり、昨日99mTcを作ったとして、24時間後には、放射能は16分の1になってしまう。 一昨日なら256分の1、3日前なら、4096分の1だ。 では、そんな不安定な放射性医薬品を、どうやって作るのだろう?
調べると、色々と分かって来た。 原料の99Moを輸入し、これをジェネレータで99mTcに核種変換するらしい。 所が、その99Moの半減期も67時間・・と、短い。 そして生成した99mTcは半減期6時間で99Tcになるが、その99Tcも放射性で半減期210000年で崩壊する。 オマケにTcには安定同位体が無いので、その発見には曲折があったらしい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8D%E3%83%81%E3%82%A6%E3%83%A0
なぜそんな難しい核種を使う必要があるのか? それえは、崩壊時にβ線を出さずにγ線を出すからだと言う。 前者は電子であり、電離作用が強く細胞を傷付けるのに対し、後者は電磁波であるので、X線の様に透過性が高く、生体外から検出しやすい。
話が逸れてしまった。
予定時刻を少し過ぎた頃、厚いステンレスの扉の部屋に呼ばれた。 そう、以前MIBG検査を実施した部屋だ。
http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/20110127/1296079603
いよいよ・・である。