パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

診察201305―3

まぁ、上記の?〜?で概略は伝わったのだろう、S医師は私に腕を出す様に促し、診察に入った。

 

S医師は私の左手首と左肘をグルグル回し、右腕にも同じ事をした。 もちろんこれはパーキンソン病に特有な、関節の「歯車様固縮」の有無を検査しているのだが、評価についてはコメントはなかった。 でも表情は、

 

   (そおねぇ、無いみたい・・)

 

と言っていた。 

 

診察は、これだけだった。 振戦・眼振・膝蓋腱反射などの有無・強弱、指タップ運動・歩行・姿勢反射障害の様子については、診察しなかった。 前任と比較する意味は無いが、今回は初診なので何か物足りない印象は、ぬぐえなかった。

 

   ――――――――――――――――――――

 

次は、今回の核心・MIBG検査の結果発表である。 これに関して、メモには次の様に書いておいた。

 

I医師より「(3月○○日実施の)MIBG検査の結果は、S先生から訊いて下さいね」と、承る。

 

?       検査の数値は、いくつだったでしょうか? (前期像・後期像のH/M比、Washout rate)

?       ?から得られる知見は、何でしょうか?

?       前回(2010年9月)の検査値(前期像のH/M比=2.9、後期像=3.3、Washout rate=19%)と今回の検査値とを比較した時、病状の進行度はどの様に評価されるのでしょうか?

 

S医師はモニター上で、マウスカーサーを忙しく動かし、私の検査結果を探し当てた。 実は診察前から探していた様だ。 

 

モニターに映し出された数字を読み上げて妻に記録する様に依頼している私の様子を見て、S医師は、

 

   「プリントしましょうか?」

 

と申し出てくれた。 私がお願いすると、プリンターに出して渡してくれた。 その概略は、以下の通りである。

 

   ・ 読影              K医師、Y医師

   ・ 早期像のH/M比        2.81

   ・ 後期像のH/W比        3.51

   ・ 所見                 H/M比は、正常範囲内の値。 左室心筋MIBG集積は

ほぼ均一で、明らかな局所低下はない。

   ・ 診断         心筋MIBG集積は、正常。 パーキンソン病以外のパーキンソン症候群の可能性あり。

 

上記の様な内容に加えて、シンチグラフが並んでいた。 画面ではMIBG濃度がカラーで表示されていて分りやすかったが、レーザープリンタがモノクロなのは、仕方無い。 尚、そのプリントには書いてないが、他の画面でWashout rateは10%だった。

 

前期・後期共に3年前のH/M比と殆んど変わらず、正常だった。 これで、?・?の質問に対する答えは出てしまっているし、?の質問には答え様もない。 事実、これ以上MIBG検査の結果に対するコメントは、S医師からは無かった。

 

ま、安心できる結果であった。

 

ただ、神経の損傷部位やその神経の持つ本来機能については、益々分からなくなった。 錐体路や錐体外路でもなさそうだし・・