パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

Pg(ピコグラム)

(以下、計算に間違いがあったら、コメント欄にご指摘をお願いしたい。)

 

さて、私のFree-T3の検査値は、2.74Pg/ml。 Free-T3は、分子量が651

 

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%8B%E3%83%B3 )

 

なので、2.74Pgは4.21fmol(フェムトモル)となる。 アボガドロ数を6.02×1023 とすると、これはT3分子が25.3×108 個(約25億3000万個)しかない。

 

    2.74×10-12/651=0.00421×10-12=4.21×10-15 mol

 

    4.21×10-15 × 6.02×1023 =25.3×108 

 

人体の細胞数を60兆個とすると、60兆=60×1012 なので、たとえ血中のFree-T3が万遍なく行き渡っても、T3分子と巡り合う細胞は、

 

   25.3×108×4.6×103/60×1012=1.94×10-1=0.194

 

精々5個に一つでしかない。 (但し、人体の血液量を4.6リッターとした。)

 

まぁ、Free-T3の濃度と全細胞数との比率に意味があるとは思えないが、Pgがどれほど僅かな量なのかを検証してみた。 (血中のT3の殆どは蛋白と結合しているし、全細胞がT3のターゲットセルとなる訳でもない。)

 

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ではこんな少量を、どうやって量るのだろう?

 

昔は、「g(グラム)までは化学定量、mg(ミリグラム)までは可視光(分光光度法)、μg(マイクログラム)まではUV、ng(ナノグラム)になると蛍光、pg(ピコグラム)に至るとRI(RadioIsotope)」と言われた。 そのpgが(RIの管理区域外の)普通のラボで量れるのだ。

 

尚、ここでは1000倍ずつ感度が上昇している。 (1g=103mg=106μg=109ng=1012pg)

 

インターネットで検索するとモノクロナール抗体を使うらしいが、難しいのはエピトープの構造が近い(と思われる)Free-T4との弁別である。

 

それを考え併せると、これは素晴らしい技術なのである。