忘年会(続)
「口に二画」を足してできる漢字は、(当用漢字で)25個あると言う。
例えば、「田」から連想できるのは、「由、甲、申」だ。 目から「旦、旧」が、国構えから「囚」が思い付く。
皆で答え合わせをすると、「右、白、古」等もでてきた。 その他、「石、司、兄、只、四」もある。
http://www.kanjikentei.jp/list/kakusubetsu/5kaku.html
社長が言いたかったのは、「チームワーク」である。 一人では数個しか思い付かなくても、全員が知恵を出し合えば、それが10個になり、15個にもなる・・というものである。
「例えば ・・」
と、ここから段々と訓示っぽくなってきた。 それでも、皆はマジメに聞いていた。 良い社員に恵まれたモノである。
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その後、ビンゴあり、マジックショーあり・・と、エンターテイメントが続いた。 一部、マジックの種明かしもしたが、皆、身を乗り出して、真剣に見入ってくれた。
そして、トリは、社長賞の発表と賞金の授与である。 この一年間成果を積んだ女子パートが表彰された。
もちろん忘年会は会社にとって福利厚生の一環であるが、社長にとっては社員のモチベーションを高める機会である。 社長賞もそのツールの一つであるが、延々とそればかりでは、2時間の「飲み放題」タイムも終わり、料理も食べきってしまう。
「社長の話と女性のスカートは、短いほうが良い」
とは、言い得たものである。 散会した頃には十分に酔も醒め、普段の足取りでコインパーキングに歩いて行けた。
これも社長の気遣いなのだろうか???