パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

診察201305―2

S医師は、私の膝の様子を訊いた。 それは、メモに次の様に書いてあったからだろう。

 

 

?     4月8日、上気道感染症で市内の内科を受診、フロモックス100mg×3T×4日と鎮咳去痰剤を処方されるも奏功せず。 4月12日に再受診、クラリシッド200mg×2T×4日で寛解

?     この頃よりADLが低下。 杖を使用(その後、常用)する様になった。

?     4月27日、園芸作業の準備中に突進し転倒、左膝に擦過傷。 以降は園芸作業時には、膝パッドを使用している。

 

もちろん膝は全快した旨を答えた。

 

それでもS医師は、メモに熱心に見入っている。 目線は、その下を追っている。 初診なので、症状の概略を書いておいた。

 

 主訴

?     歩行障害         (すくみ足、突進歩行 ← 杖の常用)

?     姿勢反射障害         (方向転換時のバランス喪失、隘路の通過困難)

?     構音障害         (声が出づらい、聞き返される事が多い。)

?     書字困難・小字症    (自分で書いた文字が、後日、判読困難)

 

日常生活

? 上記主訴以外は、基本的に自立。 (食事、入浴、排泄、整姿・整容)

 

日常生活では、前任のI医師からは便秘の有無を良く訊かれたが、もちろん正直に無い旨を答えていた。 前々任のT医師からは、勃起(性交)できるか訊かれたが、妻が同席していたので、

 

「相手にもよります」

 

と、正直には答えられなかった。 もちろん、(パーキンソン病に頻出する)自律神経の損傷の有無を知るためである。

 

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S医師が次の項目に目を移した。

 

リハビリテーション 

?     前任のI医師の紹介で、ほぼ1年前より貴院にて週一回のペースで継続中。 本日も、受診直前に実施。 現在の担当はO士。 士の専門は、運動やバランス。

 

リハビリについて、妻が

 

   「主人は、リハビリは効かない・・って言うんですよ?」

 

と、余計な事を言った。 S医師の評価を引き出すためか、話題作りのためか知らないが、そうであるとしても、もう少し気の利いた質問は出来ないのだろうか? 仕方ないので、

 

   「効かないというのは、神経の変性を治す事は出来ないが、ADLの維持には有効だ・・と言う意味なんです」

 

と添えた。 S医師からは、特にコメントは無かった。