パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

診察201505―1

さて、リハビリを終えて、私達は途中病院の車椅子を借用して、脳神経内科に急いだ。 今日はこれから、7週間ぶりの診察があるからである。 待っていると、受付の看護士に呼ばれた。 曰く、

 

   「一度、お呼びしたんですけど、ねぇ・・」

 

と。 直前のリハビリの終了時刻との問題であろう。

 

すると、診察室前の番号が変わり、直ぐに診て貰える事となった。 車椅子から降りて長椅子に座っていたので杖をついて扉に向かったが、つい突進してしまい、扉の枠に身体を当てて転倒を防いだ。

 

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さて簡単な挨拶の後、いつも通りメモにてこの7週間のトピックを報告した。

 

 

(1) 前回受診(2015年3月○○日)以降の様子について 

 

① 病気や転倒による怪我等、特筆すべき健康上のエピソードはなかった。

② ただ、動作緩慢・歩行障害・平衡機能障害が一層進んだ。(後述)

 

(2) 歩行障害・平衡機能障害について 

 

③ 4月下旬から下肢の脱力感が強くなる。

すくみ足:ドア・見切り縁・框(かまち)等で、固まってしまう。(=脚が上がらない)

突進歩行:歩き始めると、前傾が強くなり突進してしまう。(=直立姿勢を保持できない。)

間欠跛行:突進するとやがては転倒してしまうので、壁や柱で一旦停止して体勢を立て直す。

④ ADLが低下する。

歩行障害・平衡機能障害により、家屋内でも常時杖を使用し、膝パッドを着用して伝い歩きをしている。

日常生活で、家族・特に妻の負担(=依存度)がアップしてしまった。

貴院内では、リハビリ時や受診時に車椅子を借用している。

 

この報告を、S医師は、じっと考え込む様に眺めていた。

 

そして椅子をクルッと4分の1回転させて私の方に向き直り、報告された症状の変化を確認するかの如く、S医師が診察を開始した。