「お婆ちゃんが、大変!?!」
では、ご逝去された「お爺ちゃん」の配偶者である、「お婆ちゃん」は?
実は、お爺ちゃんが入院する前から同居するお爺ちゃんが「婆さんが、おかしい」と言っていたらしい。 例えば、 野菜の種を全部、1つのポットに蒔いてしまったらしい。 それを、お爺ちゃんがポットに蒔き直していた・・と言う。
そして、お爺ちゃんが入院した頃から。異常行動が目立って来たらしい。 例えば、お爺ちゃんの服や枕等の寝具を捨ててしまうのである。(息子が拾いに行ったとか?) また、大根の漬物を作るのに、漬物石を並べ、その上に大根を並べたと言うのである。 これを息子(私から見ると、義弟)が、
「漬物を作った事の無い俺だって、おかしいのは分かる」
と言っていた。 そこで、息子が母にポリバケツの中に漬ける事を教えたら、
「そんな事、分かってらーい、今、バケツに漬ける所だったんじゃー!」
と言いて来たそうな。 すると今度は、確かにポリバケツに漬けたが、塩の配合忘れreで発酵してしまい、息子が全部捨てたと言っていた。
「婆ちゃん、塩を使わないから、全部大根がカビちゃったよー・・
「お前がごちゃごちゃ言うから、塩を入れ忘れちゃったじゃないか!!!」
すると、お婆ちゃんは将に、逆ギレである。
では、日常生活は? 最初は
「家事なら何でも、一人で出来る」
と言っていたのだが、実際に義妹が見に行くと、電気釜の中のご飯はカバカバ、調理をした様子もなく、佃煮か何かでカバカバのご飯を食べていた様だ。 そこで、義妹が食事を持って行くと、アレは嫌い・コレは嫌い、味噌汁も折角義妹が(少しでも栄誉を摂れる様に・・と)具を沢山入れても、
「あたしゃ、味噌汁は具のない方が好きだ」
とか言って、汁しか飲まない・・と言う我が儘放題。
では、入浴は?
「今日は、〇〇だから入らない」
と何かと理由を付けているので、義弟が母屋まで迎えに行き、やっとの思いで入れると、
「お前んちの風呂は、浅くて入った気がしない」
と言うのである。 今式のユニットバスより昔の深い風呂の方が「入ったー!」と言う感じがするのだろう。 しかし、どうたら風呂に湯を張れるのかを忘れてしまった・・と言うのが、風呂に入らない実態らしい。 つまり、今までお婆ちゃんの認知症(?)が目立たなかったのは、きっとお爺ちゃんが、カバーしていたからなのだ・・と思われた。