パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

ピタ・サンドイッチ(続)

 

では、そのKohnstamm現象とは? インターネットで検索すると、

 

   「固定された物体を強く圧迫し続けて,腕の感覚が失われてしまった後,続発性の筋収縮のために腕が自然に挙上する現象をいう.後運動現象とも呼ばれている」

 

   https://kotobank.jp/word/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%A0%E7%8F%BE%E8%B1%A1-788858

 

と言う事であるが、これで分かる人は少ないだろう。 これを烏賊博士は次の様に批判し、代替案を出した。

 

   「具体性がまるでない、教師根性丸出しの馬鹿な説明としか言えませんので、補足します。(生理学の教科書もこのレベルでしかないのはまことに不幸なことです。)

 

固定された物体――――> 家の壁で十分です。 襖を突き破るとまずいので、トイレの壁かドアでも良し。 壁を横にして、接近して立ちます。そして手の甲を壁に押し付けます。壁を壊さない程度で、圧覚を生じるくらいの力で、腕を三十秒くらい押し付けます。

その後、壁から腕と体を離します。腕が持ち上がった時に、壁にぶつからないだけの距離を確保します。

しばらくすると、腕がふわっとして、ゆっくりと持ち上がって行きます。 意識下で起こる不随意運動はまことに奇妙なものです。不快ではなく、独特の高揚感があります。(略)

『自然に』は文学的には正しいのですが、これは純粋無垢の不随意運動に他なりません。後運動現象(after movement)と呼ぶ人がいますが、実体の説明になっていません。」

 

ここまで説明して貰えば、分かる。 すると彼は椅子から立ち上がり、自身の携帯電話をビデオカメラモードにして、私に渡した。 私が携帯電話を彼に向けると、彼は自身の右腕を下げたまま、壁に押し付けた。 そして30秒後、壁から1m程離れた。 すると・・

 

あら不思議・・ 彼の右腕は、「スー」と水平まで上がって行った。

 

   https://www.youtube.com/watch?v=1VB5QyKBavU

 

すると彼はもう一度、柱に寄りかかり、30秒待ち、離れた。 勿論、腕が上がり始めたが、彼は自らの意志でその上昇を抑えた。

 

今度は、私が被験者・彼が撮影者になって。全く同じ事をした。

 

ではなぜこの現象に興味をもったのか? 彼は、こう語った。

 

   「なぜ、私がなぜこの現象に注目しているかと種明かしをします。 PDの患者様は不随意運動の随意的抑制が困難であると言われています。

この現象を利用すれと、容易に確認ができます。中枢性の運動障害の診断や障害の程度の判定に有用かもしれません。

リハビリテーションの効果の判定に使えることも期待できます。」

 

と言う事である。 ここで烏賊博士と私からのお願いです。  PDの方はもちろん、PSPを含むパーキンソン症候群の方も健常者の方も、上記のKohnstamm現象を再現して見て欲しいのです。 そして、この純粋不随意運動の抑制が出来るか否かを教えて欲しいのです。

 

頂いた情報はPDの診断はもとより、薬物療法の効果、リハビリテーションの効果の判定に使える可能性があります。

 

是非お試し頂いて、その結果をコメント欄に残して頂きたいのです。 今まで「ROM専」だった方も!

 

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食後のその他の話題として・・ 烏賊博士が私の左腕のFitbitを見て、思い出した様に、こんな事を教えてくれた。

 

   「Fitbitって、危ないらしいよ。」

 

   「危ない・・って、会社(経営)が?」

 

と私が訊くと、彼が説明してくれた。

 

   「そう。 ほら、Fitbitって運動のトラッカーでしょ? だから、スポーツ選手しか買わないみたいよ」

 

と言う事らしい。

 

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あ、そうそう、烏賊博士から面白い事を聞いた。 先週、「あれ? 今日は、お友達は来ないの???」と、女子学生が言っていたらしい。