パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

BitLocker地獄

2017年4月になった。(ブログの内容は、2月の下旬である。) 今日から、ほぼ1ヶ月、パソコン関連の話題が出るが、興味のある人には津々に、無い人には「一体何、言ってんの? そんなの、何処が面白いの???」と思われる内容だろう。

 

ま、後者の方々は、PSP-PAGFってこんな事にも興味持っているんだ・・位に思って、温かい目で見て欲しい。(滝汗)

 

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さて、前回の抄読会で、烏賊博士がラズベリーパイ(Raspberry Pi3)に興味を持っている事を知った。 

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2017/03/15/124828

 

では、そのワンボードコンピュータは、どの様なOSで、どの様な開発環境(プログラミング言語)が提供されているのだろうか。 それはRaspbianである。 これは、Raspberry Pi用に改編されたDebianと言うLinuxだ。 

 

彼がRaspbian X86をブータブルUSBメモリーに入れてくれる・・と言う。 ついでにRemixOS X86のブータブルUSBメモリーも作ってくれる・・とも! 後者はx86系のマシンで動くAndroid Emulatorだ。

 

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で、翌日には、ドングルの様な小さなUSBメモリー(いずれも、8GB)が2個、郵送されて来た。 勿論、Raspbian X86用と、RemixOS用である。 先ずは、前者(Raspbian X86)を検討しよう。

 

そこで、AcerブランドのAO722と言う少し古いWindows7のパソコンのUSBポートに差し込み、BIOS設定を呼び出した。 ブート順をセットしてf12キーを押しながら電源キーを押すと、ブートセレクターが立ち上がり、矢印キーでUSBを指定すると、やがてラズベリーのロゴが出て来た。 そう、ユーザーインターフェイスCUIではなく、PIXELと言うGUIなのである。 

 

動きは割りと良かった。 これだけサクサク動けば、実用的である。

 

続いて、後者(RemixOS)を見てみよう。 そこで、今度はSurface Pro3にもう一つのUSBメモリーを差し込み、BIOSを呼び出し・・ どうやって、呼び出すのだろう。 キーボードの接続されていないタブレットモードでもブートするためには、どうしたらよいのだろう? こんな時は、Google検索である、 それによると、音量の+キーを押しながら電源を入れ、Surfaceのロゴがでたら+キーを離すのだそうである。 実際、水色の背景に白文字のBIOSセットアップ画面が現れた。

 

SurfaceBIOS設定画面は割りとシンプルで、数項目しか無い。 その中から、ブート順を「USB→SSD」を選択し、Exit、Yesとしたら、CUIが起動し、そして進まなくなった。 

 

そこで、Acer O722のWindows 7からUSBメモリーの中身をみると、8Gあるハズの容量が、3M位しか無い!?! でもこれは正常である。 と言うのも、Windowsから見えるのはFAT32領域のみであり、他のOSが管理している領域(パーティション)は、見えないのである。 

 

しかもFAT32領域の中は、 \\efi\boot\ 内に3つの「*.efi」と言う形式の拡張子のファイルがあるのみである。 きっと圧縮ファイルなのだろう・・と思ったが、WinZipを使っても解凍できないのだった。 

 

そこで、烏賊博士に照会すると、64ビットマシンでは、従来の32ビットマシンのレガシーブートからUEFIブートローダー)モードに変更になっていたのだ・・と教えてくれた。 変更の目的は、高速起動のためである。

 

確かにMS-DOSや、DOSから起動するWindowsにしても、起動に時間が掛かった。 BIOSがブートデバイスの特定の領域を読み、IO.SYS、MSーDOS.SYSを読み込み、メディア内のConfig.sysでデバイスドライバーを解釈・チェックしながら次々と組み込んで、シェル(command.com)が走る。 シェルはメディア内にautoexec.batを探し、あれば逐次実行し、無ければシステムプロンプトを表示する。

 

遅い理由の一つは、上記の通りメディア(ブートデバイス)へのアクセス回数が多い事だろう。 これを一つのファイル(boot.efi)でこなせれば、もうそれだけで速いのは、想像に難くないだろう。

 

   http://www.teradas.net/archives/8942/

 

そこでGoogleに教えを乞うと、「RemixOSの起動にはResident ModeとGuest Modeの2種類あるが、デフォルトでは前者になる」らしい。 そこで試しに起動時に、↓キーで後者を選択すると、いくつかの質問に答えると、やっとRemixOSが走った!!!

 

しかしGuest Modeでは設定が保存されず、不便である。 

 

では、なぜResident ModeでUSBメモリーからブートできなかったのか? それは、USBのバージョンが2であるからで、3が起動条件らしい。 本当にリソースを喰うソフトだ。

 

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そこで、16GBのUSB3のメモリーを購入し、ダウンロードして解凍したファイル・Remix_OS_for_PC_Installation_Tool-B2016042602.exeにより起動ドライブとして、USB2の内容をコピーすれば良い。 尚、詳細については、下記を参照されたい。

 

   https://drosma.net/2016/05/14/1027/

 

そこで、そのRemix_OS_for_・・.exeを起動すると、

 

   「Secure bootを解除してから、再度試みて下さい」

 

と言う主旨の警告が出る。 そこで、再びBIOSを呼び出し、「Secure boot control」が(デフォルトの)[Enabled]となっているのを[Disabled]にしてブートした。 この時は、その後に続く地獄がパックリと口を開けて待っている事等、知る由も無かった。