パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ352―「私がIから聞いたのは・・」

今日は12月の下旬、2016年最後のリハビリの予約日だ。 私は妻の運転する車で総合病院に着いた。 予診を待っていると、いつものM医師とは異なる声が聴こえてくる。 私の順番になり椅子に腰掛けると、案の定、代診であった。 

 

すると、色々と訊いて来るのである。 まぁ、医師自身に医学的興味があるとも思えないので、きっと気を遣っているのであろう。 もしそれだけなら、気遣いは不要である。 例えば、

 

   「どうですか、調子は?」

 

と、いつものI士みたいな訊き方である。 この所、ノウリアストが効き始めているので、体調が良いのである。 私が

 

   「良くなってきました」

 

と答えると、それ以上はツッコンで来なかった。 その代わり、色々と質問して来た。

 

   「どちら側の脚ですか?」

 

   「痛い・・とかは、ありませんか?」

 

   「体調は如何ですか、風邪をひいている・・とか?」

 

最後の質問にNoと答えると、予診が終了した。 さて、今日のリハビリの理学療法士は、担当のI士でなく、臨時のS士である。 しかし、開始予定時刻になっても誰も来ない・・ そこで5分経過したので、受付に申し出た。 すると、体格の良い男性が、

 

   「お待たせしました。 本日担当のSと申します」

 

と言って来た。 こうして空いている台をさがし、臨時のS士によって、本日の施術が始まった。 S士は、

 

   「先ず、脚のストレッチからやって行きます」

 

と言って始めたが、内容的にはS士のストレッチ法は、I士の方法とほぼ同じである。 唯、力の入れ具合が、I士の8割位である。

 

こうして、ストレッチが終わり、トレーニングが始まった。 S士は、

 

   「少し、歩いてみましょう。 靴を履いて下さい」

 

と言って、私の杖を取り、私に渡した。 しかし、今の私には、不要だ。 そこで、私はS士の指示に従い、リハビリ室を出て脇の廊下を往復した。 杖は突かずに、右手に持って・・

 

こうして我々はリハビリ室に戻り、元の台に腰掛けると、S士はこう言った。

 

   「歩くの、上手ですね! 私がIから聞いたのは(異なり)・・ 歩行に問題は無いようですねぇ・・」

 

まぁ、ノウリアストが効いているからであろう。

 

そして、未だ時間が残っているので、棒を使って体幹の柔軟性を確保するストレッチや、私の後ろに廻ったS士が、背中に枕を縦に当てて私の両肩を反らせた。

 

また、背中で肩甲骨同士をくっつける(=寄せる)練習もし、こうして、姿勢を正して行った。