パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

母の相続―1  

母が他界し、遺言書を弟に預けたらしい。 家庭裁判所から検認の通知が来ていたので、家庭裁判所まで行って来た。 と言っても、妻の運転で、現地では車椅子を押して貰って・・

 

定刻、書記官と書記係(いずれも、女性)が現れ、私達や他の相続人に声を掛けた。 そして、部屋に案内をした。 10畳位の小部屋で、中央に楕円形のテーブルや若干の椅子と黒板があるだけの、殺風景な部屋だ。

 

書記官は、これから〇〇〇子(母)の遺言書(いごんしょ)の検認を行う旨を宣言し、故人(=被相続人)と同居していた弟から遺言書を、

 

   「これは、(被相続人である)ご本人から、ずーっと預かっていたものですか?」

 

と言いながら受け取り、封がなされていることを皆に明示し、書記係から鋏を受け取って手続きを開始(=開封)した。 中には、3通と附属書類(印鑑証明等)が入っていた。 オイオイ、養子2名を加えると、相続人は5名だろう。 と言う事は、2名分足りない!?! そう言えば、その2名が欠席している・・ つまり、少なくとも欠席した2名は、内容を知っていた???

 

まぁ、それは別として、検認は事務的に進んだ。 そして、遺言書が私にも回覧されて来た。

 

   「(ん? 私の分だけ、薄いぞぅーーー!)」

 

と思って見ると、そこには極々一部の相続分しか無く、弟の分には「弟を遺言執行者に指定する」旨が書いてあった。 内容的にはプロ(弁護士)が絡んでいる事は、明々白々であり、その内容では到底受け入れられない。

 

ま、以上で検認そのものは終了した。 私がコピーか謄本のコピーが欲しい旨を書記官に申し出ると、

 

   「今からページ数を数えて謄本を作成するので、後日になる」

 

と言われてしまった。 すると、弟が後で、コピーを郵送してくれる・・と言う。

 

   ―――――――――――――――――

 

こうして検認は15分程で終わったので、直ぐ私は調停を申し立てた。 中身は3点。

 

   ① 父の相続で、私が受け取る分を返却せよ。

   ② 母の相続で、税法に基づいた遺留分を減殺せよ。

   ③ 上記①・②を2017年〇月○日までに完了せよ。

 

と言うものだ。 ①は、数年前に他界し、遺産分割協議書に押印した結果が未だに実行されていない。 ②は、税法に基づき遺留分をよこせと言う主張、③は、相続税の納付期限までに実行せよ・・と言う主張である。

 

ま、遺言の内容と結果は見えていたので、予め調停申立書は作成しておいた。

 

尚、民法では相続人が5人であるが、税法では4人(分)となる。 当然、後者の方が遺留分が多い。

 

そこで、売店で収入印紙と郵便切手を購入し、担当官に副本と共に渡した。 そして、審判でなく調停にした。 と言うのは、②だけなら審判が可能であるが、①もあるので調停にならざるを得なかったのである。 所謂、「家庭内紛争の調停」である。

 

まぁ、お金の問題もあるが、プライドの問題が大きい。