診察201608―2
さて、いよいよ本日の本題である。 メモには、次の様に書いておいた。
(2) 処方について (処方量は、1日当たり)
⑤ 処方を次の様に希望します。
薬 剤 |
現在 |
希望 |
マドパー配合錠 100mg |
2 錠 |
2 錠 |
プラミペキソール0.125mg |
2 錠 |
0 錠 |
ドプス 100mg |
4.5 錠 |
6 錠 |
シンメトレル 50mg |
4 錠 |
4 錠 |
⑥ 希望の理由1(ドプスの増量)
・ すくみ足が酷くなったため。
・ 過去、ドプスは6錠/日で処方されていた。(平成25年5月○日~平成27年11月○日) 高血圧の原因がドプスにあるか否か、平成27年1月○日以降3錠に減量。 6錠に戻す途中だった。
・ ドプスの標準維持量は1日600mg、1日3回分割投与。(添付文書より)
⑦ 希望の理由2(プラミペキソールの減量)
・ プラミペキソールの薬理(D2レセプターへのアゴニスト)は、進行性核上性麻痺とは無関係?
・ 平成26年12月○日よりプラミペキソールの副作用を避けるため、0.5mg×3錠/日から0.125mg×3錠へ、更に平成27年5月○日より0.125mg×2錠に減量し、最終的に0錠にする途中だった。
さて、患者の希望はどこまで叶えられるのか?
最後に、高血圧について、報告と質問を記した。
(3) 高血圧について
⑧ 前回の処方で、アムロジピン(5mg、1錠/日)は奏功した。 例えば、収縮期で概ね120~140mmHg、拡張期で85~95mmHgになった。
⑨ 高血圧の原因は、以下のいずれと推定できるでしょうか?
・ 進行性核上性麻痺に関連している。
→ 進行性核上性麻痺の症状である。
→ 進行性核上性麻痺の治療薬の副作用である。
・ 進行性核上性麻痺とは無関係である。
→ 例:本態性高血圧。
これに対し、F医師が、
「どうですか、アムロジピンは引き続き必要でしょうか?」
と訊いたので、妻が慌ててバッグから「家庭血圧日記」を出し、該当ページを開いてF医師に渡した。 F医師は、それを一瞥した。 私は
「お願いします」
と答えた。 尚、⑨の質問には答えなかった。