パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リコール

実は私の愛車・プリウスがリコールの対象になっていた。 ニュースでご存じだろうが、「燃料蒸発ガス排出抑制装置において、蒸発ガス通路(樹脂製)の端部形状が不適切なため・・」と言う事である。

 

発表の前日にトヨタからリコール案内の封書が届き、翌日にディーラーから電話連絡があった。 しかし、

 

   「ガソリンがタンクに2/3以下で、ご来店をお願いしたい」

 

と担当者が言うので、少し待って貰った。 すると、ガソリンが減った頃を見計らった様に、再度電話が来た。 訊けば、2時間弱掛かると言う。

 

そこで7月下旬の某日、妻の運転でディーラーに出掛けた。

 

   ―――――――――――――――――

 

午前10時の予約であったが、5分程早く着いた。 営業時間は午前10時からの様だが、既に朝礼も終了し、整備工場は稼働していた。

 

ディーラーの駐車場に車を付けると、背の高い20代後半と思える男子社員が大きい傘を持って、ショールーム兼商談室から急いで出て来た。 そう、気にならない程ではあるが、霧雨が残っていたのだ。

 

男子社員は、

 

   「いらっしゃいませ。 ○○さんですね? お待ちしておりました」

 

と挨拶がてら確認して、運転席の妻に傘を差し出した。 ここを初めて訪れた時は、

 

   「(初見なのに、良く判るなぁ・・)」

 

と思ったが、車種・色・ナンバーに予約時刻を勘案すれば、簡単に判るのだ!

 

すると、後部座席から私が降りて来たので、彼はきっとビックリしたのだろう、

 

   「ご主人もお乗りとは、気が付きませんでした」

 

と、少しはにかんだ様な表情を見せた。 しかも、車から出るのも遅く、杖をついている・・ 一瞬、こりゃ拙い・・と思ったのだろう、傘を私の方に傾けた。 でも、そんな事をしている間に、商談室に着いてしまった。 早速、リコールの話しかと思ったら、

 

   「お飲み物はいかがなさいますか?」

 

とテーブルの上のメニュースタンドに、手を添えた。 やがて飲み物が運ばれ、彼も席に着いた。

 

彼は、本日が担当のYが出られないので自分が交替する旨を告げ、手持ちのファイルから書類を出し、お詫びの口上を述べた。 そして、

 

   「今、お車の事で、何か気になる所はございませんか?」

 

と訊いたので、妻は自分が付けたキズについて照会した。 すると、

 

   「キズの深さにもよりますが・・ 兎に角、みて見ます」

 

と言い、リモコンキーを預かって行った。

 

   ―――――――――――――――――

 

約2時間掛かる・・とは言われていたが、実際には1時間かからなかった。 きっと整備士も慣れたのであろう。 終わった旨を告げ、キーを返却に来た。 妻と私が礼を述べて帰ろうとすると、担当のY氏が顔を出し、リコールのお詫びと来所お礼の口上を述べた。 

 

そして商談室を出ると、すぐ横の雨の掛からない所に車が置いてあった。 見るとキズは痕跡すら無かった。 コンパウンドのみで可能だったらしい。 勿論、無料だった。

 

こうして、国道への見送りを受けて、帰宅した。