リハビリ252―それって、無理っす!?!
続いて、台から降りて靴を履き、中央の広い所に立った。 目の前には、丸椅子に座ったI士がいる。 その状態で、彼は私にこんな指示をした。
「では、ジャンプしてみて下さい。」
まぁ、それが出来れば病気じゃない・・とは思ったが、小さく跳ねた。 否、小さくしか跳ねられなかった。 勿論、滞空時間は、ほぼゼロである。 それを見て、I士は
「じゃぁ、両手で私の肩に掴まって・・」
と言った。 まぁ、そのほうが安定している。 だが、次第に疲れてきた。
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すると、今度は前後に跳ねてみよ・・と言う。 で、やってみた。 やってみると・・ 確かに前後に飛べた。 しかし続けて行く内に、前後の幅も高さも小さくなり、最後には殆んどその場で足踏みをしている様になってしまった。
すると、I士が手を叩いてリズムを取り出した。 それに合わせて、ジャンプせよ・・とは言うが、それって、無理っす!?!
つまり、継続できないのである。 小字症も同じなのだろう。 文字を書いていると、段々と手の力が抜けてくる。 と言うか、筆圧を維持できないのである。 食事中に食べ物をこぼすのも、同じ現象だと思っている。
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さて、今回が4月のリハビリの最終回である。
(ん? 週一でやって、今月は3回???)
と思われた読者は・・ いないだろう。 曜日を上手く取ると、毎週やっても月に3回に出来るのである。 勿論、5月には5回になる。 なぜ、その様に?
指定難病の医療費給付は、月単位である。 5月には診察があるので、自己負担が上限まで達するのは明白である。
つまり、リハビリを診察月に集中させた方が、合計医療費が安くなるのである。