診察201503―1
リハビリを終えたら、次は脳神経内科の受診である。 車椅子に乗せて貰い、到着した場所は、「脳神経内科」では無かった。 番号が振られた小部屋が並んでいるだけだ。 つまり、受診だけに限って言えばそこには「診療科目」と言う概念は無く、「○○(病)が専門の××先生に、診て貰う」と言う、米国の様なシステムになっていた。 (勿論、診療科目は、厳として存在する。)
では、自分はいつ頃、何番の部屋に呼ばれるのだろう? それには、待合室中央の大きなスクリーンを見れば良い。 そこには部屋番号と受付番号との対応表が表示されている。 当然、患者は複数なので、受付番号は複数だ。 これにより自分の受診順だけでなく、前後の患者との受付番号との相対関係がわかる。
更に自分の受付番号が表示されている部屋番号の前にも小さなスクリーンがあり、中央の大スクリーンの各部屋番号分と同じ内容と、今診ている患者の予約時間帯とが表示されている。 受診順が廻って来ると、受付番号がトップに大きなフォントで表示され、背景が黄色になる。
つまり、患者の「呼び出し」が無いのである。 合理的と言えば、言える。
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いよいよ、私の順番が廻ってきた。 初めてのシステムに戸惑っていると、ドアが少し開いて、S医師が顔を出し、目が合った。 早速受診となったので、いつもの様に、この7週間の様子をメモで報告した。
(1) 前回受診(2015年2月○日)以降の様子について
① 病気や転倒による怪我等、特筆すべき健康上のエピソードはなかった。
② ただ、動作緩慢・歩行(平衡)障害が一層進んだ。
③ 3月○日、歯の知覚過敏もあり歯科定期健診を受けた。
ここは報告だけなので、特にコメントは無かった。 しかし、②が後々の伏線となっている。 さて、次項目では、S医師はじっくりと読んでいた。 おそらく自身が「指定医」の資格を得ているからであろう。
(2) 指定難病医療費給付の承認について
④ 2月×日に○○保健所より、封書が届く。
- 指定難病医療費給付申請が2月の審査会で承認された。
- それにより、受給者証(有効期限:1月1日~9月30日)・黄色い手帳(指定難病医療費 自己負担上限 月額管理票)・還付申請に必要な書類一式が届いた。
- 3月分より、本疾病についての保険適用分の個人負担が、貴院を含めた指定医療機関で2割、且つ上限が△△円/月(=個人により異なる)となった。
⑤ 還付申請を行った。
- 貴院及び指定薬局にて「療養証明書」に記入して貰い、これに申請書と領収書を添えて、3月○○日、保健所に過去の医療費の還付を申請した。 具体的には、2014年12月分(特定疾患医療費分)と2015年1・2月分(指定難病医療費分)とを別々に。
- 「還付まで、約3か月掛かる」(保健所の担当官)