冬の秩父路(2)-鈴加園でランチ
少し遅めのランチは、鈴加園で戴いた。 夏は予約が取れないらしいので、冬ではあるが義妹が予約しておいてくれた。
着くと、合掌造りの大きな家である。 きっと民家を店舗用に改装したのだろう。 平日でもあり店内に客の姿は見えなかったが、予約してあったので見晴らしの良い角部屋を暖めて置いてくれた。
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見ればテーブルの上には石器が十分に温まり、部屋の隅には石油ストーブが遠赤外線を放っている。 もう、これだけでご馳走である。
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この石器焼き料理はこの地方の木遣坊(きやんぼう)達を発祥とする郷土料理らしい。 この石器に具を載せて焼くので、油も不要で煙も出ない。
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勿論どの具材も美味しかったが、とりわけ、厚みのある冬椎茸が美味であった。 売店の入り口には「椎茸狩り 原木1本(380g)で、○○円」との貼り紙があったので、自家栽培である事に間違いは無い。
で、サービスのデザートを運んで来てくれた四女に訊けば、材料の殆んどは自家製であると言う。 例えば、そのデザート・・ キウイのシャーベットに杏子ジャムがトッピングされて、無花果(いちじく)のコンポートが添えてある。 そのどれもが手作りであるのは、口に入れれば直ぐに分かる。
所でその四女は、目もパッチリした丸顔の美人だ。 聞けば、本庄市から1時間掛けて通っていると言う。
長女は跡取りなので、婿を貰って継いでいると言う。 そして次女は東京に嫁いだが、単身赴任で系列の売店兼レストランの「鈴ひろ庵」を切り盛りしていると言う。
そしてそこのソフトクリームが美味しいと、四女が言う。 車で1分だと言うので、寄ってみる事にした。 彼女のオススメはバニラソフトであり、「鈴加園から来た」と言うとサービスがあるかも知れない・・と、教えてくれた。 まだ時間もあるので、寄ってみる事にした。
そこで帳場に行くと長女がいて、会計を担当した。 いや、長女であるのは、訊くまでも無い。 一見すれば、誰にでも分かる。
話しは前後したが、デザートの直前に出されたキノコ(+山菜)ご飯や、キノコ汁も絶品だった。