水彩画―果物
これまで、水彩画を2枚ほど描いたが、所詮は「塗り絵」のレベルだった。 今回は、「果物」の課題にチャレンジした。 「柿」と「フルーツバスケット」である。
先ず前者であるが、枝に実った柿がモチーフだ。 このポイントは2つある。 柿の立体感をどう表現するか・・と、紅葉をどう塗るか・・である。 まぁ、柿が完全な球体であれば、まだ簡単だが。
そんな事を意識しながら描いたのが、下記の絵である。
http://f.st-hatena.com/images/fotolife/P/PSP-PAGF/20140715/20140715095915.jpg?1405386385
枝に実を付けたままなので、葉が数枚ある。 紅葉は、補色どうしのグラデーションだ。 自分で言うのも変だが、水彩画らしくなってきた。
次に後者であるが、段々と難しくなってきた。 例えば果物が異なると表面の曲率が異なるので、光り方が違ってくる。 また同じ果物でも重なりがあるので、明度を変える必要がある。
そんな事を意識しながら描いたのが、下記の絵である。
http://f.st-hatena.com/images/fotolife/P/PSP-PAGF/20140715/20140715095916.jpg
まぁ、描いた後なら、「こうした方が良かった」と思える点は多々あるが、その時はそれで一生懸命なのである。
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いずれの絵も、どうしても「塗り絵」っぽい。 その理由は、水彩画特有の「色の広がり」や「色の滲み」がないからである。 勿論「透明水彩絵の具」を使っている。 それにディーテイルが描かれていない。
言い訳はしたくないのだが、紙が事務用の上質紙なので、水を吸わないのだ。 つまり、「Wet in Wet」(技法)が使えないので、美しいグラデーションを表現できない。 それに子供が小学生のころに使っていった道具なので、細い筆がないのである。 そこで、歯ブラシや楊枝を使った。