株式の現金化―10
2014年7月の上旬、株式の所有権を争う裁判があった。 今回は被告が準備書面を提出する番である。
(本稿は http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2014/06/06/063110 の続きです。)
今回もほぼ定刻に開廷し、被告が準備書面の浄書を裁判官に提出し、「陳述」した。
その後、被告側代理人(弁護士)が、意外な事を言った。
「話し合いの余地もありますので、次回は弁論準備をお願いしたい。 それまでに、陳述書を用意しますので。」
これに対し原告側は弁論準備を否定する要素もないのでOKしたら、裁判長は原告側にも陳述書の提出を促した。
私には、予想外な事ばかりだった。 例えば、
① 公判3回で、弁論準備・・とは、早すぎるのでは?
② 被告側から、話し合いの余地云々・・と?
③ 次回に、もう被告側から陳述書が出る?
④ なぜ裁判長は、原告側にも陳述書を要求?
まぁ、その辺の所は、当方の(=原告側)弁護士に訊いてみよう。
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こうして今回の裁判が閉廷し、法廷から帰る時の嬉しいエピソードを紹介しよう。
私の場合はエレベーターへの乗り降りが苦手。 帰ろうとして、(動作緩慢なので)最後に降りようと、奥に乗った。 エレベーターが1階に到着し、人々が降り、漸く前が開け、歩くスペースができた。 ・・と、思った。
さぁ、降りようと思ったら、前の人が降りないのである。 その人が降りるのを待とうとしたら、彼は身をサッと翻し、入口の扉の狭いスペースに自らの身を潜めた。
もちろん、彼の右手の指が「<>」ボタンを押しているのを、私は見逃さなかった。 彼に会釈をし礼を述べてエレベーターから降りようとしたら・・ 乗る人が扉の左右に分かれ、私のために進路を開けて待ってくれていた。
皆、優しい人ばかりである。 まぁ、PSP-PAGFにならなかったら、この様な配慮を受ける事も無かったであろうし、その優しさに気づく事も無かっただろう。