パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

株式の現金化―9

2014年5月下旬、今日は株式の所有権を巡る裁判のある日だ。

 (http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2014/05/07/061914 の続きです。)

妻の運転で地方裁判所に出かけると、開廷の15分前に到着した。 うん、丁度良い! 駐車場から法廷まで私の歩行では時間が掛かるからだ。 そして開廷の5分前には、傍聴席に座れた。

 

話しは前後するが、4月下旬の株主総会は予定通り進行し、平穏に終了した。 私の質問に対する社長の回答も、予想通りだった。

 

さて定刻に裁判長が現れ、全員が起立して迎えた。 着席後、書記官が事件番号と事件名を朗読し、開廷となった。

今回は、原告が被告の答弁書に対する反対意見を、述べる番だ。 その内容は、既に「原告準備書面(1)」として、裁判所にも被告にも届けてある。 裁判長は自分の手元にあるその書面をめくり、顔を上げて原告代理人の方を向き、

   「(この内容で)陳述しますか?」

と尋ね、肯定の返事を聞いてから、今度は被告代理人の方を向いた。 すると今度は、

   「被告は、これ(=原告準備書面(1)の内容)を認めますか?」

と尋ねた。 これに対して、被告代理人は、

   「一度、会社に持ち帰って(検討して)から回答します」

と、答えた。 ま、仕方の無い事である。 後は、次回日程が決まれば閉廷である。

 

そこで裁判長が日程の候補を出すと、原告代理人は概ねOKを出すのに、被告代理人は、

   「差しつかえます」

という。 そんなやり取りが3回も続くと、遂に裁判長がキレた。

   「それじゃあ、(次回の裁判が)8月に・・」

と言いかけると、被告代理人は流石に拙いと思ったのか、裁判長から2番目に提案された日程の

   「7月○日の午前の時間だったら・・」

と言い、同日の午前10時に決定した。

この日程調整・・と言うか、被告側の引き延ばし作戦を傍聴席から見聞し、私はテレビドラマのこんなシーンを思い出した。

 

それは、ある刑事事件の裁判で、次回裁判の日程を調整する場面だ。

裁判長から次回公判の日程の提案に対し、原告側はOKしたが、調査のために時間が欲しい被告代理人は、開いた手帳を指差しながらこう言うのである。

   「う~ん・・その日は丁度オヤジの○回忌で・・ まさか先生(原告代理人)は私に、親不幸をしろ・・とでも?」

そこでカメラは被告代理人の手帳のクローズアップを写しだす。

 

純白で未記入の手帳の ・・