リハビリ166―遅刻
そんなこんなで、年金事務所で思いのほか時間が掛かってしまった。 今日はこの後、リハビリと診察がある。 急いで総合病院に向かったものの、定刻は無理だ。 妻が運転している間、車中から携帯電話で病院のリハビリテーション科に「10分ほど遅れます」と連絡を入れた。
そしてリハビリ室に到着したら、本当に10分遅れだった。 遅刻の責任は自分にあるが、こういう時は代診の医師の問診がまどろっこしい。 そして、漸くリハビリが始まった。 15分遅れである。
リハビリの内容はいつもと同じだが、少しずつ短縮している様に感じた。 そして、下半身の筋トレ後、O士が
「では、30秒休憩しましょう」
と言いつつ、離席した。 次の患者を確認するためであるのが分かったので、私は上半身を起こして、壁の時計を見た。 定刻2分前である。
「あれ? 30秒休憩ですよ・・」
「でも、もう40分(終了時刻)ですが?」
「ああ、イイんですよ」
と言い、本当に終了したのは、45分だった。 つまり15分遅れで開始し、5分遅れで終了だ。 彼なりの気遣いだ。
そして道具を片付けながら、O士は、
「今日は、コレ、やって行きますか?」
と言いながら、両手でチャリのペダルを漕ぐ真似をした。
「いや、今日は・・」
「この後、診察がありますから、ね! で、診察が終わったら、もう一度ここに来て戴けます? 作業療法の打ち合わせをしたいので・・」
と言う事で、妻と私は一旦礼を言って、脳神経内科に向かった。