パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

腰痛―MRI像の衝撃・・


診察室に入ると、M医師は早速MRI画像の説明を始めた。 例の、レットゲン像でハッキリしなかった部位である。 それを見た時の衝撃は、言葉にならなかった。 骨が一部欠損しているのである。

 

脊椎骨の役割の一つは脊髄を守る事である。 そのため、中心にある脊髄を円柱状の骨で、守っている。 私のMRI像では、その円柱の一部が欠けているのである。 そう、円周の四分の一位の欠損に見えた。

 

   「圧迫骨折しているんですよねぇ・・ 脚に痺れとかは、ありませんか?」

 

私は、直ぐに分かった。 それが一年前の転倒事故によるものだと・・

 

   「一年前に転倒し、左上腕骨を骨折した時に、背中も痛め・・」

 

   「その時は、どちらの病院で?」

 

   「○○総合病院です。」

 

   「その時は、腰のレントゲンは撮らなかったんですか?」

 

   「ええ・・ 湿布をしたら、痛みが引いたので・・」

 

それが古い骨折である事は、像から分かるらしい。 第一、昨日・今日の(圧迫)骨折なら、欠損した骨片が付近にあるハズである。 私は心配になり、思わず

 

   「こ、これって・・ 将来のQOLへの影響は?」

 

と質問したら、

 

   「あぁ、大丈夫ですよ!」

 

と、言って貰えたので、安堵した。

 

   「そうですねぇ、(炎症による腰痛の治療は)コルセットと消炎鎮痛剤ですね。」

 

M医師が言うので、2年前に受診した時のコルセットを見せると、

 

   「そうです、それです。 お薬は2週間分出しておきますから、治ればそれで(=再診を受けなくても)良いですし、もし気になる事があったら、また来て下さい」

 

と言い、診察を終えた。 受付で診察券と処方薬を受け取り、会計をしたら7000円とチョットだったが、MRIまで撮影した割には、安いと思えた。

 

こうして、帰路につくと、初診受付から3時間半が経過していた。 長い、そして慟哭の半日となった。