転倒事故36―「まだ、固いですねぇ・・」
「こちら(左側)が今日撮影したものです。 前回のこちら(右側)と比べて、(骨折部位の)周囲が、濃くなっているでしょう?」
「それに、デッパリもないですし・・」
この「デッパリ」とは、骨の過形成を意味ずるらしい。 そこで、
「もしデッパリがあったら、手術になるんですか?」
と尋ねると、必ずしもそうではないらしい。
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MM医師は私の背後に廻り、左腕を動かしてみた。
先ずは真上に持ち上げ、状態を調べた。 そして、
「うん、良く動きますね」
と呟いた。 次に私の背中に廻したが抵抗を感じたらしく、
「こんな風にしてみて下さい」
と、私の右腕も背中に廻し、右腕で左腕を引っ張る動作を促した。 更には、タオルで背中を洗う真似をし、
「こうやって、タオルを使って左腕を引き上げると良いですよ」
と、教えてくれた。 要するに、左肩関節の可動域を広げる訓練である。 そして、次回の予約を脳神経内科と同じ7月上旬、つまり8週間後とし、それを最終回とするそうである。 まだ先ではあるが、完治宣言の見通しとなった。