パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ489―三度(みたび)、T(Y)嬢と

6月最後のリハビリは、下旬の某日だった。 いつもの手順で施術を受ける準備をしていると、T嬢(=T(Y)嬢)が現れた。 今日は三度目である。 

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2019/06/14/114755

 

但し、今回はマスクを着けていない!?! 彼女は私に、

 

   「先ず上半身のマッサージを行い、続いて書字の練習をしてから、(最後に)下半身のマッサージをしましょう」

 

と言った。誤解は無いとは思うが、下半身のマッサージは、理学療法士へのバトンタッチ後であり、彼女がやる訳では無い。 彼女は、空いている台を探して、台の表面と枕とを清拭した。 その後、私は台に腰掛けて、彼女の施術を受け始めた。

 

彼女は私の右腕を持って、私の右肩に手を伸ばしてマッサージを始めるや否や、彼女は

 

   「ん?」

 

と言う表情をして、手を停めた。 私は。

 

  「(何か。あったんだろうか?)」

 

と、一瞬不安に思ったが、思い当たる事と言えば、筋肉疲労位しか無い。 と言うのは、脚が巧く動かないので、その分を腕(手)―――とりわけ、利き手の右腕――に頼る事が多くなる。 例えば、起き上がる時やすくみ・突進歩行から転倒を防止するために壁や柱に手を着く時がそうだ。 そのため、この所、右肩付近の筋肉にしわ寄せ(疲労)が行くのだ。 そこで、私は、

 

   「凝ってますか?」

 

と訊いたら、彼女は肯首した。 続いて彼女は、私の左腕+左肩も丁寧にマッサージをした。 左側も右側程ではないものの、肩周辺の筋肉に疲労感があった。 これは両腕を使うもの、例えば車椅子やウォーキグポール等によるものだろう。 

 

こうして、いよいよ書字の練習となった。

 

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彼女はA4の紙に、横2列、縦8列程の50mm×6mm位の枡を分度器付き定規を使って、ボールペンで書いた。 しかし、行の高さが6mm位しか無いのでは、振り仮名位しか書けない・・と思ったら、左側の列に名前を片仮名で、右側の列には平仮名で書いてみよ・・と言う。

 

そこで、私は指示通りに書いた。 但し、小字症の様に、最後はミミズが這う様に。 そして私は、① 自分でキューを出(=左手でタップを)しながら、② 彼女のキューにより、書き進めて行った。 きっと彼女は、①と②の差を見たかったのだろう。 しかし、片仮名・平仮名のいずれも、目視では分からない程度の差しかなかった。

 

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この後、M嬢による理学療法も、無事に終わった。 今回の理学療法では、ポールを使ったウォーキングの際の姿勢を注意された。 特に、ポールと脚が同時に出ない様に(=同側歩行にならない様に)、下を向きがちである点である。