パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ421―新担当S士と

 

GWの谷間の様な5月初め、グルタチオン点滴とリハビリ、その後税務署に行かなければならない。 グルタチオン点滴の事は、後程纏めて書くとして、先ずはリハビリの様子を紹介しよう。

 

その前に、午後一で税務署に電話を入れて置く。 これは、税務署職員のアポイントメントを得るためである。 用件? 税金の還付額が「訂正申告前の金額」になっていたからである。 その後、「訂正申告後の金額」に修正されるのを待ったが、一向に連絡がないのである。 遂にシビレを切らして、税務署に乗り込もう‥と言う訳である。

 

さて、リハビリは今回からS(理学療法)士である。 勿論、彼の施術は一度受けた事はあるが、

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2018/05/14/085541

 

その時の担当はI士であり、いくら同じ施術内容であっても、その意味(=責任)が異なる。

 

   ――――――――――――――

 

いつもの手順でいつもの手続きをこなして、いつもの様に待合椅子に座って待っていると、

 

   「〇〇さーん?」  

 

とS士に呼ばれた。 いよいよ、S士が担当となってのリハビリが開始となった。 まぁ、内容的には前回と殆んど同じだが、一点、今までにない視点での指導があった。 それは、

 

   「ハイ、顎(あご)を引いて下さい?」

 

と言うものだった。 ご存じとは思うが、パーキンソン病/症候群(錐体外路障害?)の症状の一つに「前傾姿勢」がある。 その前傾の結果、顎が前に出てしまうのである。

 

では、なぜ、顎を引かなければならないのか? どうも、それは「正しい」嚥下のためらしい。 つまり、顎を引くと、喉から食道までが真っ直ぐになり、誤嚥の防止に資するものと思われた。

 

所で、このリハビリを健康保険を使ってやるためには、医師の指示(=オーダー票)が必要である。 この5月1日から1年間分のオーダー票を頂戴できた事は、前回診査後に知ったが、「作業療法」のオーダー票まで「サービスしてくれた」(I士)と言うことであった。 そこで、次回の予約時から、「作業療法40分+理学療法40分」と連続して行う事とした。

 

ハローワークにて手続き

そうそう、4月下旬のI士による最後のリハビリ終了後に、ハローワークにて失業給付の手続きをしてきた事を書き忘れた。(><)

 

どういう事かと言うと、退職後、特定疾患(当時の呼称)により失業手当の受給期間の延長を申請し、3年間の延長が承認されていたのであった。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2018/04/08/112021 の16.

 

そしてそろそろその3年後が来るので、求職/失業給付の手続きをしに管轄のハローワークに行った。 勿論、「制限付きなら働ける」旨の診断書と障害者手帳を持って・・

 

   ―――――――――――――――

 

ハローワークに着き、駐車場に入ろうとすると、門兵(?)が遠くの広い方に案内しようとするので、「手帳」を見せると。建物の直ぐ脇の身障者用駐車場にいれよ・・と言う。 

 

さて、建物に入り正面の総合受付に、「手帳」と書類一式を見せ、

 

   「求職に来ました」

 

と言うのである。 尚、「手帳」を提示するのは、身障者の求・就職と健常者のそれとが、法的に(も)異なるからである。 特別な窓口で、「ハローワークカード」を作り、係員からのインタビューを受ける。 例えば、どんなスキルがあるのか?・何か資格を持っているか?・希望の時給は?・通勤手段と通勤時間の許容範囲は?・・等である。

 

ここは、バリアーを高くしておいた方が良い・・と思い、ある資格に基づいて、時給2,000円、車通勤で片道30分・・と言ったら、妻が15分と言い直してくれた。 時給2,000円は確かに高いとは思うが、新聞の折り込みで2,500円と言うのを見た事があるし、第一、月間の就労時間が20時間低度なら、「失業給付」の(金額の)方が高くなってしまう・・

 

すると、窓口の係員が、

 

   「そう言うお仕事って、ありますよ」

 

と、ニコリとして言った。 そして、2階に行き、⑤番窓口の番号札まで取って来てくれた。 やがて、その窓口での手続きが終わり、我々はエレベーターで2階に案内され、⑤番窓口の番号札の順番で呼ぶので、待つ様に言われた。

 

   ―――――――――――――――

 

私の前に数人いるので、1時間は待っただろうか? 漸く番号が呼ばれて窓口に行くと、男性職員が、直ぐ隣りの⑥番窓口で説明する・・というので、そちらに移った。 すると失業給付を受ける場合には、5月上旬に開催される雇用保険説明会への出席と5月中旬にある「失業認定申告書」の提出が必要・・と言われた。 後者は、4週間毎に必要だと言う。

 

先ずは前者に出席しなければならない。 場所は近隣のターミナル駅近くの「〇〇タワー14階」で、「駐車場・駐輪場がございませんので公共交通機関等のご利用をお願いいたします」とある。 すると男性職員が、

 

   「大丈夫ですか、来られますか?」

 

と訊くので、妻と私が渋っていると、

 

   「じゃあ、〇日の10時にこの⑥番窓口まで来て下さい。 この裏の会議室で(説明用の)DVDを観て戴きます。 それなら大丈夫ですね?」

 

と言ってくれた。 まぁ、兎に角、障害者に対して親切である! 妻に言わせれば、「泣きそうな位親切」だそうだ。

 

グルタチオン点滴療法―12~14

 

さて、グルタチオン点滴は、4月後半は3回のみだった。 理由はGWである。 そのため、点滴の間隔が、最長7日間となった。 従来は自覚的な充実感は3~4日間しか続かなかったので、週2回の点滴が必要だったが、その継続期間を調べる機会である。

 

結論から言うと5~6日間、持ったのである。 ではその「充実感」と言うのは、どの様なものか? その対極にある「虚脱感」を考えると、分かり易い。 

 

例えば高熱で2日間寝込んでいたといよう。 何とか熱の引いた3日目の朝、トイレに起きた時の感覚が、それである。 足が地に着いている様な、いない様な・・ グッと手を握っても力が入る様な、入らない様な・・ 立ち上がろうとしてもフラフラする、立ち上がってもフラフラする。 

 

ま、以上が「虚脱感」の説明であるが、お分かり頂けただろうか? で、その対極にあるのが、「充実感」である。

 

   ―――――――――――――――

 

では、充実感かがどの様なものかお分かり頂けた・・として、その充実した時間が終わるとどうなるのか? それは、急な歩行障害である。 (決して「虚脱感」ではない。)

 

例えば、数分前まで、障害があるなりに歩けていたのが、杖に頼ってもヨレヨレになり、ADLが急激に低下するのだ。 

 

   「(こんなにヨレヨレでは、明日、O医院に行けるのだろうか?)」

 

と、読者のみならず、かく言う本人も不安になるが、一晩寝ると、何となく・・ある程度まで持ち直すのである。 勿論、「持ち直す」と言っても、元の「充実感」のレベルには届かない。 つまり、急にADLが低下してからの数時間を、どうやってやり過ごすかが問題となる。

 

え? その低下が、就寝直前ならベストだろう・・ですって??? 実は、これが大変なのである。 それは夜中に尿意を催した時、いつの間にか家の構造が変わり、トイレまでの距離が延びているからである。(汗) これが夢なら、早く覚めて欲しい・・(笑)

 

と言う事は実際には無く、数時間寝れば、ある程度は回復する。 即ち、就寝直前のトイレの時さえ気を付ければ、十分なのである。

 

ショッピングモールにて

4月末からGWが始まる。 では、今年のGWの特徴は? 4月末の3日間(28、29、30日)の前半と5月3~6日の4日間の後半に分かれた事だろうか。 その前半に義妹からお誘いを受けた。 勿論、妻が・・である。 で、折角なので、私も誘われた訳である。 向こうも長女(私から見ると、姪)を連れて来る・・と言う。

 

待ち合わせの場所は、我が家から車で25分位のショッピングモール、時刻は11時半と決まった。 と言うのは、午後1時から三浦祐太朗山口百恵の長男)のライブ・ステージと握手会があるからである。 つまり、早昼を済ませて.良い場所を確保しよう・・と言うのだ。

 

   ――――――――――――――

 

いよいよ、当日となった。 午前11時には出発しなければならない。 慌ただしかったが、何とか出発した。 所が到着5分位前になると、義妹からどの辺を走っているのか照会メールが入った。 妻は運転中なので、私が代理メールをしたが、土地勘が無いので、場所が分からない・・ 交差点には「〇〇市△△」とあるが、揺れる車内でそれを入力している間に、次の交差点に入ってしまうので、「今、(ショッピングモールの)駐車場に入りました」と入力して、モールが見えてきたタイミングで送信した。

 

しかし、大変だったのは、ここからである・・ 駐車場が満杯で、駐車スペースが無いのである。 勿論、建物に近い「身障者用駐車場」も満杯である。 結局、妻は私を建物近くに降ろして、どこか遠くに車を停めてから戻って来た。 妻の奮迅は、これだけでは終わらない。 それは、私のための車椅子の借用である。 実は、車椅子の借用・・と言っても、病院やスーパー、ホームセンター等の様に入り口に来客用の物が並んでいる訳ではなく、何処かに行って借りてこなければならない。

 

こんな事をやっていると、既に約束の11時半は過ぎていた。 モール内の地理に不案内な妻は、自分のいる場所を携帯電話で義妹に伝え、漸く会えた。

 

予定では、モール内のレストラン街の店舗でランチをする積もりであったが、どこも店外まで行列である。 GWの真っただ中に、(近所の)ショッピングモールに来て、並んで混雑する店舗でランチを摂る様では、「負け組」である。 他人の事は、言えないが・・

 

午後1じからのライブに良い場所を確保するためにも、我々には行列に並んでレストランで食事をしている時間も無い。 そこで、我々はスーパー内のイートイン・コーナーで、スーパーの商品(サンドイッチや稲荷寿司と牛乳)を購入して済ませた。

 

しかし、それでもライブ会場周辺は物凄い混雑であった。 ましてや、車椅子・・である。 仕方が無いので、私と姪は、一段下がって聴いていた。 彼は何曲か歌ったが、私が知っているのは母(=山口百恵)の「佳い日、旅立ち」位だった。

 

その後、CDを購入して「握手券」をゲットした義妹の握手を待って、現地解散とした。 彼女は感激して

 

   「もう、手は洗わない!」

 

と言っていた。

 

 

リハビリ420―I士、最後のリハビリ施術

 

さて4月下旬の今日は、3年半の長きに亘り私のリハビリを担当してくれたI理学療法士による最後の予約日だ。 そこで、いつもの様に妻の運転で総合病院に行き、いつもの様にM医師の予診を受け、リハビリの開始を待った。

 

予定時刻から程なくして、I士が現れ、

 

   「〇〇さーん?」

 

と呼んだ。 こうして、最後のリハビリが始まったが、彼は特別何も言う訳でもなく、いつものルーチンを淡々とこなして行った。 そのため私からも、何も言わなかった。 

 

   ―――――――――――――――

 

こうして時は静かに流れ、残り15分位になった時、彼は私に靴を履く様、指示した。 私は、

 

   「(きっと最終回だから、私の歩行障害に対する『総まとめ』でもやるのかな?)」

 

と思ったが、事実は違った。 彼は、靴を履き終えた私に、こう言った。

 

   「それでは、壁の方を向いて、両手を壁に着いてください」

 

と。 私は、

 

   「(ははーん、前回の『オ〇マ掘り』の続きだなぁ・・)」

 

と思い、両足を肩幅より広く取り、壁から離れて位置した。 そうして、両腕を水平に伸ばして両手で壁に着き、「受け入れ体勢」(笑)は整った。 すると、彼は、

 

   「もっと壁に近付いてぇ・・ 両手をもっと高く上げて下さい」

 

と言った。 つまり、新技だったのだ!?!

 

   ―――――――――――――――

 

では改めて、今日の新技を見て行こう。

 

先ず、壁に向かって両足を肩幅に広げて立つ。 壁からの距離も肩幅位か、それより多少狭目でも良い。 両手は「バンザイ」をして、なるべく高い位置に置く。 その状態で、

 

   「おヘソを壁に近ちかづけてぇ・・」

 

と言う事らしい。 確かにこれにより、腰・背筋・肩が伸びる。 屈み仕事を続けて、腰が曲がった時にやると、イタ気持ちイイ~!!! ・・となる。

 

診察201804―2

続いて、本日のハイライトに移った。

 

(4) 診療上の希望とお願いについて  

 

  •  ➃ 処方については、現在のままでお願い申し上げます。
  •  ⑤ 就労について

(ア) 体調も回復傾向にあり、就労意欲も高まって来た。

(イ) 受給期間延長期間が5月31日に迫って来た。

(ウ) 過去、「働けない」旨の診断書を書いて戴きました。 昨年、それを持ってハローワークに行ったら、ハローワークの職員から「『働ける』と言う診断書じゃなきゃ、ダメだ」と言われた。

つきましては、「限定的な労働条件なら可能」と言う旨の診断書は、頂戴できますでしょうか?(下記に案)

(2) ウ

(3) 〇 立位作業・高所作業は困難、座位作業(軽作業やデスクワーク)は可。 就労は、1日4~5時間・週4日程を限度とする。

通院日数:1ヶ月あたり 4 回程度。

  〇 移動に杖を使用できる事、及び車通勤を希望。

(4) イ

(5) ア

(6) 1.

  •  ⑥ 現在のリハビリテーションについては、前回、1年間のオーダー票を頂戴しました。 その期限が4月30日となっています。 つきましては、更に1年間の延長をお願い申し上げます。

                           以上 

 

この内、⑤が問題である。 F医師は一度「就労不可」の診断書を書いているので、それと矛盾する「就労可能」の診断書を書いてくれるのだろうか? まぁ、就労不可の条件は残して、可能な就労内容に条件を付ければ、矛盾はしない・・ ま、当方としては、唯々、お願いするしかない。

 

すると、F医師は別に否定もせず、メモの余白に、同じく赤ペンで「軽作業」と書き、妻がカバンから出した用紙を受け取った。 ・・と言う事は、書いてくれそうだ!

 

 

以上で4月の診察を終え、次回の予約を5週間後とし、妻と私はF医師に礼を述べて、退室した。

 

   ――――――――――――

 

その後、各科受付で会計書類が出来るのを待って、その書類を総合受付の隣の会計窓口に持参して支払うのであるが、その会計書類が出来ないのである・・ 

 

暫くして呼ばれたので、

 

   「(漸く、出来たか!)」

 

と思って呼んだ受付嬢の所に行くと、彼女は先程妻がF医師に渡した「就労可否証明書」を見せ、

 

   「この(2)と(4)と(の内容)が、矛盾するんですけど?」

 

と、私(達)に訊いて来た。 私は、本日F医師に渡したメモのコピーを受付嬢に示し、

 

   「だからこそ、この(3)で条件を付けて限定して行くんです」

 

と説明した。 ほぼ1時間、漸く会計書類が出来た。 時間が掛かったのは、F医師が非常勤であるため、本日の課題は本日中に解決したかったため・・と推定出来た。

 

では、当日、診断書を頂戴出来たのか? 否、である。 と言うのは、病院内部でその内容を検討する時間が必要らしい。 まぁ、病院としては、たとえ非常勤医師でもその病院の名で書く以上、チェックは当然であろう。 しかし、「傷病などの経過」項目の日付から補償対象日が始まるので、早く申告したいのであるが、如何ともし難い。 そこで、次のリハビリ時に受け取りに来る旨を伝えて、会計書類を受け取った。 本当に、長い時間が掛かってしまったが、今日は今から薬局で処方を受けなければならない。

 

診察201804―1

途中、露地イチゴの話題が割り込んだが、今日は、6週間ぶりの診察日だ。 そこで、私は車椅子に乗り、妻の介助により脳神経内科に急いだ。 と言うのも、既に予約時刻になっているからだ。 事実、診察中の患者が終わると、次に呼ばれた。

 

私は車椅子を降り、妻のノックを待って、杖で診察室に入った。 F医師と我々は軽く挨拶を交わし、私はいつものメモを渡した。 そして、そこには以下の通り書いておいた。

 

(1) 前回受診(2018年3月〇日)以降の主なイベントについて 

 

  • 3月○○日、妻と親戚・計7名で、○○へ、夜桜見物に出掛けた。 身障者用駐車場に車を停め、(杖を使い)歩いて観賞した。 その後、全員で近くの居酒屋にて夕食を摂った。

 

 (2) 前回受診(2018年3月〇日)以降の体調の変化について 

 

  • 前回、ご評価を伺いました「グルタチオン点滴療法」を試し、継続中。 (〇〇市内のO整形外科にて、現在「グルタチオン4,000mg+メチコバール」を2回/週点滴) 点滴直後から、歩容や歩行能力が 著明に改善した。 また充実感は3~4日、継続する。

 

 (3) 血圧の測定結果について  

 

  • 3月〇日(前回受診日)~4月〇〇日(昨日)の起床時及び就寝時の血圧は、次表の通りであった。

 

    

測定時期

起 床 時

 就 寝 時

項目

最高血圧

最低血圧

脈拍数

最高血圧

最低血圧

脈拍数

単位

mmHg

mmHg

 pulse/min

mmHg

mmHg

pulse/min

有効件数

41

41

41

42

42

42

平均値

134

84

67

122

77

68

標準偏差

7.3

5.8

4.7

7.4

6.4

6.1

最高値

154

96

78

137

91

85

最低値

109

65

56

108

62

56

 

この中で、F医師にとって気になるのは、勿論、②のグルタチオン点滴療法であろう。 事実。F医師は、その文章中、「著明に」の所と「充実感」の所の2ヶ所に赤ペンで下線を何本も引いた。

 

しかし、特にコメントは無かった。 そのため、F医師がグルタチオン点滴療に対して、どう思っているかは不明である。 しかし、O医師自身は、何か対抗心の様なものを持っている様だ。 それは、次の発言から伺える。

 

   「そうだ、次の診察の時に、(私が点滴後に)歩く所を(動画で)見せてやったらイイよ!」

 

そして、続いて、本日のハイライトに移った。