パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

診察201701―1

さて、W嬢による目の保養 ・・じゃなかった、リハビリを終えると、私達は歩いて脳神経内科の待合室に行った。 まぁ、リハビリ室が引っ越したので、距離としては近くなったが、念のため持参した杖を使った。 これは、リハビリによる疲労で歩行困難になっても進める様にと、内部障害を持つ者が周囲から「気遣い」を貰うためである。 

 

待っていると、20分程でパネルに番号が表示された。 軽くノックをして診察室に入ると、私が杖を使っているのを見て、F医師が開口一番、こう訊いた。

 

   「どうですか、相変わらずですか?」

 

と。 しかしこの6週間、色々あったので、一言では言えない。 その代わりに、私はF医師にメモを渡した。 そこには、次の様に書いておいた。

 

 

 (1)  前回受診(2016年12月○○「日)以降のイベントについて 

 

  • 12月○○日、身体障害者2級の認定に基づき、県税事務所にて自動車税の減免を受けた。
  • 12月○○日、○○駅前の○○学園に友人を訪ねた、(自分で運転して、単独行。 1月○○日、同○○日も)
  • 1月2日、親戚の新年会にて、複数の親戚から「○○さん、随分良くなったねぇ」と言われた。
  • 1月○日、胃の内視鏡検査を受けた。 しかし、生検は不要だった。
  • 1月○○日、○○市役所で受けた「自動車燃料費助成券」により、車にガソリンを入れた。(700円/月)
  • 同日、○○警察署にて「駐車禁止除外指定車標章」の交付申請を行い、即日交付を受けた。
  • 1月○○日、○○市役所にて「有料道路障害者割引申請書 兼 ETC利用申請書」を提出した。
  • 1月○○日、消化器内科にて内視鏡検査の結果説明を受けた。 穿孔ヘルニア・炎症・ポリープがあるものの、加療の必要は無いレベルのものばかりだった。

 

以上は報告事項であり、F医師から特にコメントは無かった。 そして次の項目は、F医師の最も興味のある所だろう。

 

 (2) 前回受診(2016年12月○○日)以降の処方と体調について 

 

  • 12月○○日より、ノウリアスト20mg/日の服用を開始した。 その結果・・
  • 最初の2週間位は、著効だった。(体が軽く感じられ、歩容がほぼ正常化した。)
  • 次の3週間位は、上記の薬効が薄れ、著効から有効となった。
  • 印象としては、有効時の薬効は著効時のそれの50%~60%。
  • ノウリアストが有効な症状:運動系(歩容の改善、突進現象の低減)、 無効な症状:非運動系(構音障害・開眼失行・小字症に変化なし)。
  • その他、硬便による便秘と夜間頻尿(3~4回/夜)。

 

事実、これを見て、F医師は②をそのままキーボードから入力していた。 また③についても、次の項目時に対策を述べた。 

 

さて続いて、本日のメインイベントである。

 

リハビリ357―W嬢、再び

さて1月も末に近い今日は、1月5回目のリハビリと診察の、両方がある日だ。 そう、診察日の曜日は、担当のI士がリハビリ外来に不在の事が多い。 ・・と言う事は!?!

 

先ずは、リハビリである。 今回も、代理の医師による予診を受けて待っていると、細面の女性が声を掛けて来た。 そう、以前、施術を受けたW嬢である。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2017/01/26/105753

 

受付からリハビリ室に向かう廊下で、W嬢が声を掛けて来た。

 

   「以前、旧リハビリ室で、一度・・」

 

と言いかけたので、私は、

 

   「えぇ、(リハビリを)やって頂きました」

 

と言った。 すると、眼を細めたので、マスクの中でほほ笑んだのが分かった。

 

   ――――――――――――――――――

 

さて、空いている台を探して、その上で仰向けになった。 そして、施術が始まった。 先ずは、下半身のマッサージである。 膝や足首、股関節の屈伸を行い、続いてハムストリングスの伸展を行った時のことだった。

 

彼女は、私の下肢を持つと足首を肩に乗せて、脚を自分の胸前で抑えた。 すると、私の脚は両胸の谷間を斜めに通る事になる。 事実、私の脹脛は両側に柔らかい丘の存在を感じた。 

 

そして、私に指示を出す時、邪魔になるのだろう、マスクを顎まで下げた。 そんな彼女の顔を間近に見て、「キュン」となってしまった。 イイ齢をして・・ でも、カワイイ女性に「胸キュン」となるのに、年齢は関係ない!

 

   ――――――――――――――――――

 

その後、靴を履いて室内を往復した。 私の歩容を後ろから観察していたW嬢は、私を台に腰掛けさせ、どこからか10cm四方程の黒い紙の様なもの数枚と鋏を持って来た。 そして、靴を脱ぎ、靴下一枚で立った私の足と床との間の前後(爪先側と踵側)に、その黒いシートを置き、こう呟いた。

 

   「やっぱり、1ミリかなぁ・・」

 

つまり、黒いシートは色々な厚みのゴムシートだったのだ。 彼女は、内一枚を選び、鋏で半円形に切った。 そして、私の右足用の靴から靴敷きを出して、黒いシートの裏側から白い紙を剥し、靴敷きの裏側の中央右寄り(土踏まず)に貼った。 そして、また歩容を確認した。

 

すると、今度は半円(と言うより、蹄鉄型)を2つ作成し、両方の靴敷きの踵に貼った。 そして三度(みたび)、歩容を観察した。 まぁ、たかが1ミリ高くなった所で、歩き方に大きな差は出ない。 ・・と思っていた。 わずか1ミリであっても、踵が上がると姿勢が変わる! つまり、されど1ミリなのである。 

 

彼女が屈んで私の足の底に黒いゴムシートを当てているのを、私は上から覗く格好になる。 しかも、視線の先は自分の足先なので、凝視していても自然である。 そう思って何とは無しに目を遣ると・・ 先が冠雪した富士の裾野が見えた。 そのなだらかな裾野は、ずーっと同じ色調で広がりを見せている。 山頂付近の冠雪は、厚めでタオル地の様だが近視の私には、それ以上は分からなかった。

 

まぁ、生クリームをトッピングした甘食なら、クリームを嘗めてみたい。(><)

 

今日は外出

今日は私の友人・烏賊博士とこれから街に出掛けますので、ブログはお休みとさせて戴きます。

 

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戻ってきました。 秋葉原駅で待ち合わせ、肉の万世でランチをし、秋月電子に行って、Raspberry Pi を買い、ツクモで、USBキーボードとUSBマウスを買いました

 

では、交通手段は? 電車で行きました。 駅までの送迎は妻にお願いし、JR線で上野に行き、京浜東北で行くと、次がもう秋葉原なのです。

 

では、障害者手帳を提示したら、運賃が半額になっただろう・・ですって? それがならないのです!?!

 

駅員の説明はこうです。 私の場合、「介護者がいれば、2人分(本人と介護者)が安くなる。 しかし、本人一人の場合は、101Km以上でないと割り引にならない」と。

 

結局、往復とも通常運賃でした。 ガッカリ・・ それを妻にメールで知らせたら、

 

   「押しが足りないんじゃないの?」

 

と。 それは、問題が違うだろう!!!

 

抄読会―18

今日は、○○駅近くの学園(各種学校)で、烏賊博士と自称する友人を訪ねる日だ。 そこで私は、私は車を運転して、約1時間前に出発した。 慣れた道ではあるが、緊張する。 そして、学園に近づくと、駐車場が心配となる。 従来は学園の直ぐ隣のコインパーキングに停めていたが、この頃、「満」となっている事が多く、止む無く遠いパーキングに停め、転倒してしまった事があった。 

 

psp-pagf.hatenablog.jp

 

所で、学園の前の道路は拡張のため一部工事中であり、未舗装のエリアがある。 見ると工事用のトラックが2台停まっている。 ここなら、無料だ! 相場は20分300円なので、前回は、1200円も掛かってしまったのだった。 そこで、トラックの脇に停め、念のために「駐車禁止除外」の紙をダッシュボードに置いた。

 

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さて、建物に入り、エレベーターで学生用のラウンジに着いたら、ほぼ同時に烏賊博士が現れた。 早速、空いているテーブルと椅子に掛け、彼自作のピタ・サンドイッチを戴いた。 

 

食後は、いよいよ本題である。 彼はリュックサックから、小さなデバイスを取り出した。 縦7cm×横10cm×高さ2cm位の小箱であり、天面が液晶画面になっている。 

 

彼は、小さなスィッチに触れ、電源を入れた。 すると、画面に2つのアイコンが現れた。 一つにはWindowsの文字があり、もう一つにはAndroidがある。 つまり、デュアルブートなのである。 そして、Windowsアイコンに触れると、Windows 10が走った! 勿論、インターネット・ブラウザは、エッジである。

 

なぜ、Appleに傾倒している彼が、Windowsに? それは、脳波(計)に関するライブラリーが充実しているかららしい。 それらがオープンソースである事は、言うまでもない。

 

さて、インターフェイスを見て行こう。 USBが3つあり、その内1つが3.0だ。 そしてWifiBluetoothは勿論、LAN(RJ-45)もある。 彼は、このRJ-45の存在が大きい・・と言っていた。

 

では、価格は? 日本円で、4万円にも満たない。 恐らく、アリババ経由であろう。 と言うのも、

 

   「アリババは、リファンド・ポリシーがはっきりしている」

 

と評価していた。 その例として、彼の経験を紹介した。 彼がアリババから買ったマシーンが動作不良を起こしたらしい。 恐らく、リファンドを申し入れたのだろう、

 

   「動かない動画を送ったら、直ぐに返金された」

 

と言っていた。 更には、アマゾンも抜かれるかも・・とも。

 

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さて、脳波計からの生の信号をBluetooth経由で受ける方の話しは、どうなったのだろうか? 彼は、Raspberry 3の到着を楽しみにしているようだ。 これをフロントエンドに持ってきて、テキストフォームでWindowsに伝えるらしい。

 

これで、脳波、特に予備電位は測定できたとしよう。 次に知りたいのは、その予備電位が脳のどの部分で発生しているか? そして、パーキンソン病等の病態では、それらがどうなっているか? ・・である。

 

そして前者の疑問に答えるため、機能的MRIfMRI)の実施を考えているらしい。 

 

   ――――――――――――――――――

 

やるべき事は余りにも多く、その割には

 

   (残された)「時間が足りない」

 

とも言っていた。

 

胃内視鏡の検査結果は?

さて、今日はリハビリ後に、消化器内科にて先日実施した胃内視鏡の検査結果を聞く予定だ。 そこで我々は、エレベーターで1階まで降りて、消化器内科の待合室に行った。 パネルを見ると、2名待ちである。 まぁ、待ち時間は30分だろう・・

 

と思って待っていると、今の患者が終わったその次に番号が表示された。 そう、待っている人を飛ばして、割り込んだ形だ。 まぁ、診療側の指定なので、待っている人の理解は得られるだろう。

 

扉を軽くノックし診察室に入ると、モニターを見ている女医がいた。 そう、W医師である。 挨拶を交わし、妻と私が椅子に座ると、W医師は患者側のモニターに胃内視鏡で撮影した画像を並べた。 そして、一番上の画像を指し、次の様に説明した。

 

   「ええとぉ、先ずは・・ 裂孔ヘルニアね。 これは胃と食道の間が良く閉まらないの。 うーん、例えば食後に直ぐに横になると、痛みが出て来たり・・」

 

と。 続いて、次の画像の説明に移った。

 

   「これは、炎症(像)ね。 ホラ、ここが赤くなっているでしょ?」

 

と。 確かに、毛細血管が浮き出ている。 そして、最後の画像を示して、こう言った。

 

   「後は、これね」

 

と言いながら、胃壁にある小さな突起を示した。 そう、ポリープである。 しかし、先端は丸く、平滑である。 まぁ、撮影した医師も問題にしなかったので、安心している。 事実、W医師も、同意見だった。

 

こうして、消化器内科の医師からお墨付きを貰ったので、安堵した。 続いて、W医師は、

 

   「どうします、大腸も調べますか?」

 

と訊いたので、

 

   「それは、ファイバースコープで、ですか?」

 

と訊き返すと、そうらしい。 私は少し考えて、断る旨を伝えた。 すると、W医師は意外なコメントをした。

 

   「そうよね、あれって大変だもんね!」

 

と、医師としての立場的には「?」なフォローをしてくれた。

 

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こうして病院行事が無事に終わり、帰り道にラーメン専門店でラーメンをすすって帰宅した。

 

リハビリ356―新リハビリ室

さて、リハビリの話題が続く。 と言うのも、今回のリハビリ予約日を消化器内科の結果説明日に合わせたからである。

 

さて、先ずはリハビリであるが、今回から場所が変更になる・・との案内を受けていた。 引っ越し先は、B館の7階・・と言う。 そこで、私は妻の運転する車を正面玄関で降り、先にB館のエレベーターに乗った。 エレベーターの内側、押しボタンの脇には案内版があり、その7階に「リハビリテーション室(外来)」の文字を見て、安堵した。

 

さてエレベーターを7階で降りると、クランクがあって、受付があった。 そして正面には、エアロバイクが見えたので、そこがリハビリ室である事は明白である。 吸い寄せられる様にリハビリ室に向かう私を見た受付嬢が、声を掛けた。

 

   「○○さーん、先に診察を受けて下さいね?」

 

そうである、医師の予診を受ける必要があったのだ。 フと我に返った私が見まわすと、受付嬢の示す先には「診察室」と書いた扉と、その近くに①~⑥まで付番された椅子があった。

 

そこで私は妻を待ち、「受診案内票」とともに診察室の扉をノックした。 振り向いたのは、女医であった。 まぁ、確認のための診察なので、事務的になるのは止むを得ない。

 

   「どうですか、体調は? リハビリを受けられますか?」

 

と言う質問に、同意する回答のみだった。

 

   ―――――――――――――――――――

 

こうして、予診を終え、待合用の椅子に座って待っていると、I士が現れた。 彼と一緒にリハビリ室に入ると、先ずは広さと明るさに圧倒される。 旧リハビリ室の3倍はある・・ 何しろリハビリ用の台やエアロバイクの間隔を広めに取っても、まだ奥の方が空いている。 そして窓からは、冬の太陽が燦々と降り注いでいるのだ。 彼は、私に

 

   「一回りして見ましょう」

 

と提案した。 そして窓側を歩いた時に、私はビックリした。 富士山が見えるのである。 それも、普段遠くに見える富士山が、巨大に見える! 勿論、その右側には丹沢(?)の山々がクッキリと!!!

 

そして、窓側ではない内側の台で、施術が始まった。 すると、目前にポッカリと大きな空間がある。 見ると、6階まで吹き抜けになっている。 更に見ると、6階でもリハビリをやっている。 すると、そんな私の様子を見ていたI士が説明してくれた。

 

   「6階は、入院患者のためのリハビリ室なんです。 そこへは螺旋階段で行けるんです。」

 

吹き抜けの向こう側にデスクや本が並んでいた部屋があったので、私が

 

   「向こう側は、オフィスですか?」

 

と訊くと、I士は

 

   「そうなんです、丸見えでしょ?」

 

と答えた。 そう、部屋の内側は腰から上から全て、ガラス張りなのである。 部屋全体が広く、明るく感じられるのは、そのためでもあろう。

 

まぁ、新しい環境でのリハビリは解放感がある。 リハビリ終了後に、つい妻に

 

   「富士山が見えるよ!」

 

と、自慢げに言ってしまった。

 

リハビリ355―腰がガクガクと・・

1月中旬にもう一度、リハビリの日が巡って来た。 そこで、妻の運転で総合病院に出掛けた。 そして、いつものM医師の予診を受けた際、右肩が痛い旨を申し出た。 そうなのである、突進歩行から転倒しない様、右手を壁や柱をに突く結果なのである。

 

そして、ほぼ定刻にI士が現れ、空いている台を探してリハビリ開始となった。 一応、私の歩行状態を見て、

 

   「調子イイみたいですねぇ」

 

と評価した。 しかし、M医師による予診の結果は見ていない様だ。 その後、彼はいつものルーチンを一通りこなしたら、私に台から降りて靴を履く様指示した。 そして、

 

   「歩いてみましょう」

 

と言い、私が杖無しでリハビリ室内を往復すると、私の後ろから付いて来て、歩行の様子を観察した。

 

そして、I士と私は台に並んで腰掛けると、I士は私の両手を広げさせ、左右に上体を動かした。 この時、両腕は勿論、胸板が同一平面上にあり、肩のラインが極力水平を保つ―――両腕を一直線にしたままである。

 

続いて、両腕を畳んで行うと言うので、胸の前で交差させた。 そして、彼は前記と同様に私の上体を左右にゆっくりと動かす様、促した。 更に、

 

   「片方の尻が浮くまで、やって見て下さい」

 

と指示した。 その後、再び同じ方法で、私の歩容を観察した。 すると今度は、台に腰掛けた私の正面にコロ付きの丸椅子を持って来て、それに私の両手を付けさせ、背を伸ばす練習をした。 即ち、私の両手を椅子に付けたまま、椅子を遠ざけるのである。

 

その後、椅子無しで同じ格好をし、片脚ずつ上げる訓練をした。 しかし、これが辛いのである。 まぁ、辛いからこそ「訓練」になるのだろう・・

 

では、なぜ上記の様な訓練をするのか? それは「歩容の改善」であり、今月の目標でもあった。 では、どの様な問題があるのか? それを解決するには、どうしたら良いのか? それは彼の言葉で明らかだ。

 

   「○○さんは、歩く時、腰の辺りがガクガクとしているんです。 それを改善するためには、さっきやった様な練習をすると良いですよ」

 

と。 きっと歩く時の衝撃を、腰で上手く吸収し切れていないのだろう・・ 自分では、比較的チャンと歩けている・・と思っていただけに、彼の指摘は軽いショックであった。 問題は、初めて私の歩容を見た人が、

 

   「ん? あの人の歩き方、どこか変じゃない?」

 

と思うかどうか・・である。 単なる個性と思える程度なら、OKなのだが・・