パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ490―両手で・・

 

 

さて今日は7月上旬、午後からリハビリの予約だ。 いつもの手順を経てM士による作業療法となった。 彼は、前半は私に書字の練習をさせ、後半はビー玉を使った訓練を行った。 その訓練とは?

 

彼は、棚から大きな紙皿に入った30個程のビー玉と、2枚の小さな紙皿を持って来た。 そして、中央に大皿、そしてその両側に小皿を置いた。 更に、中央の大皿から5種類のビー玉を選び、片側の(例えば、左側の)小皿その内の3個を入れ、もう片方の(例えば、右側の)小皿に残りの2個を入れた。

 

   「右手と左手でビー玉を1個ずつ持ち、夫々同じ色のビー玉の入っている小皿に入れて行ってみて?」

 

と彼が説明した。 良く見ると、最初の5個は、夫々色が異なっていたのだ。 例えば、左側の3個は、青・赤・水色のビー玉と、右側を黄・緑色とする。 中央の大皿から両手で同時にビー玉を1個ずつ拾い上げ、例えば右手に赤、左手で緑をピックアップすると、腕を交差させて、右手の赤を左の小皿に、左手の緑を右の小皿に入れる。 

 

こうして、すべてのビー玉を小皿に移したら、1回の訓練を終わる。 続いて、全てのビー玉を元の大皿に移して、良く撹拌してから、また5色を選び、両脇の小皿に置いてスタートする。 色の組み合わせは、また変わる。 そして間違えると、M士が小皿のビー玉を大皿に戻す。

 

さて、私は最初試したら、1個も間違えずに出来た。 2回目は少し間違ってしまった。 更日3回目には、何回か間違ってしまった。 要は、集中力が切れてしまうのである。

 

そんな私を見て、M士が自らやって見た。 すると、私の3回目位、間違っていた。 そして、再度、私の番になった。 私はどうやったら間違わずに出来るかを考えた。 そして思い付いた! それは・・

 

両手でビー玉をピックアップする時に、予め、小皿の上のビー玉の色を見て、同じ色のビー玉を拾うのである。 しかし、余りにも完璧だと、

 

「何か操作しているのでは?」

 

と思われると困るので、間違いも時々入れた。 例えば、水色と青とを間違えるとか・・

 

では、なぜこの訓練を行ったのだろう・・と考えた。 

 

   「(そうだ、きっと両手で同時に別々の事をやるためだ!)」

 

と。 と言うのは、左手でタップしてから、右手で、一画を書く・・と言う方法だ。

 

   http://psp-pagf.hatenablog.jp/entry/2019/05/27/080038

 

この時は、2つの事を、同時に出来ない・・と言ったら、一旦、引いたが、今回、彼は左手で強くデスクを叩き、続いて右手で一画書き、再び同じ事を繰り返しながら、手本を示した。 そして、

 

   「ほら、同時じゃあ、ないでしょ!」

 

と言うのであった。

 

しかしながら、まぁ、彼に言われて直ぐに出来れば、こんなに書字の練習はやらないだろう。 では、私の出来ない所は?

 

例えば、画数が多くて混み合っている所をササッと書いてしまう。 或いは、「れっか」(、、、、)では、右手と左手が、ほぼ同時に早く書いてしまう・・等である。 気を付けていても、そうなってしまうのである。(汗)