パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

干し柿を作る

 

11月中旬になり、漸く涼しくなって来た。 それまでは、関東でも最高気温が23℃あり、関西では25℃に達して「夏日」となっていた。 そのため、去年より1週間遅れで、干し柿を作った。 

 

と言うのも、干し柿を作る時期が早すぎるとカビが発生しやすく、遅すぎると渋柿が熟(う)んでしまうのだ。  では、渋柿から見て行こう。

 

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/P/PSP-PAGF/20181120/20181120233729.jpg

 

生った実の重みで枝が下がる程、鈴生りである。 推定300個はあると思える。

 

次は、皮剥きである。 そのための前準備として、柿の軸を「T字型」にし、余分なヘタをもいでおく。

 

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/P/PSP-PAGF/20181120/20181120233725.jpg

 

5個剥いたら、画面左上のポリ紐で結んでゆく。 

 

続いて殺菌をする。 殺菌には、煮沸法やクエン酸(浸漬)法があるが、我が家は前者を用いている。 それには、大鍋に湯を沸かして、その中に5個を付けた紐を入れる。 液量が少ないと、殺菌温度が下がってしまうので大鍋が必要となるのだ。

 

クエン酸法とは、(剥いた渋)柿をクエン酸液に浸すのである。 クエン酸はドラッグストアで売っている。

 

   ―――――――――

 

この方法で思い出すのは、クエン酸洗米である。

 

それは・・ その昔、私が某生協の品質管理部門に勤務していた頃の話しである。

毎年正月が近づくと、餅に関するクレームが増える。 それは、真空パックされたCOOPの餅の個包装に関するものである。 内容は、(賞味期限内なのに)「カビが生えた」と言うものである。

 

メーカーに言わせると、原因は空気中のカビの胞子が混入する事であるが、胞子は空気中にどこでも存在し、原料である米にも付着し、クリーンルーム内に大型機械もあるので、完全無菌にまでは出来ない・・と言う事である。 では、(COOP以外の)一般品でもそんなにカビが生えるのか? そんな事は無い・・そうである。 では、一般品とCOOP品との違いは?

 

それは、クエン酸の使用である。 一般品は、蒸した米を搗(つ)く工程の直前で、クエン酸液に浸すそうである。 この米を「クエン酸洗米」と呼ぶ。

 

一方、COOP品はクエン酸液に浸さないそうである。 と言うのは、「クエン酸が添加物だから」だそうである。

 

しかし、クエン酸なんて、果物には、ワンサカ入っている。 その安全性を心配するなら、万が一のカビ毒の安全性はどうなのだろう・・

 

つまり、私だったら、クエン酸洗米の方を選ぶ・・と言う事である。 その理由は、カビ毒の中には発がん性のものも存在するからである。 我々日本人は、酒・醤油・味噌・鰹節等の製造過程で、カビ類に慣れてはいるが・・

 

   ―――――――――

 

話しが逸れたが、要は、クエン酸液に浸す事により、干し柿のカビの発生を防ぐ方法だ。

 

では、沸騰水に5秒間浸し、それを風通しの好い場所に干して行こう。

 

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/P/PSP-PAGF/20181120/20181120233723.jpg (直後)

 

1週間もすると、乾燥してしぼんでくる。

 

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/P/PSP-PAGF/20181120/20181120233720.jpg (1週間後)

 

2週間経つと、もう直ぐ粉(こ)を吹きそうだ。

 

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/P/PSP-PAGF/20181127/20181127163621.jpg (2週間後)

 

今年は全部で、150個余を作った。 これを見た妻の友人は、

 

「何か、長閑(のどか)ねぇ・・」

 

と評した。 ホント、自分もそう思った。(><)