パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

診療002―201810―4

 

最後は、姿勢の問題である。 妻が、こう切り出した。

 

   「あのぉ、センセ・・ 主人が右に傾きやすいのは、薬の副作用なんでしょうか?」

 

これに対し、f医師は明確には答えなかった。

 

   「う~ん、確かにプラミペキソールは姿勢異常を引き起こす事がありますが、普通は前後方向ですよねぇ・・」

 

そして今度は、f医師から質問がだされた。

 

   「リハビリテーション・ワークブックの(リハビリ)は、やってますか?」 

 

すると、妻が茶々を入れた。

 

   「えぇ、毎日やっていますよ! まるでトドが寝ているみたいですけど・・ それに、背筋の(トレーニングの)時だって、1ミリ(メーター)位しか上がんないんですよ!!!」

 

と。 f医師は、流石にそれは言い過ぎだと思ったらしく、フォローしてくれた。

 

    「1日1ミリでも、1年間で36.5センチ(メーター)になるんですよ! それに1年後には、続けて良かったー・・となりますから」

 

と。 そこまで言われたら、続けるしかない。 以前、自宅で我々夫婦が娘を講師として、ヨガの練習をしていた時、三角のポーズを娘がやって見せた。 それを妻が真似、私も真似た。 すると、妻はほぼ完璧にコピーしたが、私はそこまでは、出来ていなかったのだろう。 そんな私を見て妻が、

 

   「お父さん、全然出来ていないじゃない! ほら、〇〇が真っ直ぐじゃあないよ」

 

と笑った。 すると、それを聞いた長女が、その笑いを制する様に言った。

 

   「出来ない人の事を、笑っちゃダメだ!」

 

と。 それを聞いて、私は娘の成長を感じた。 尤も、既に社会人ではあるが・・

 

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その後、f医師は、姿勢を保つ方法として、こんなのを教えてくれた。

 

   「車に乗っている時、頭をヘッドレストに着けておくとイイですよ」

 

と。 そこで早速、帰路にやって見ると、確かに背筋が伸びるし、右への傾きも緩和される。

 

唯、困った事と言えば、隣で運転している妻が、

 

   「ほらぁ・・ チャンと頭を後ろ(のヘッドレスト)に、くっ付けてぇ~」

 

と、口五月蠅(くちうるさ)くなった事だ。(汗)

 

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その後、リハビリ(作業療法理学療法の施術)を受けに、総合病院に行った。 その時の様子は、後で纏めて記そう。