パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ385―またしても、Y士

 

2017年7月下旬の今日は、リハビリの予約日だ。 そこで妻の運転で総合病院に行き、病院の正面玄関で降ろして貰った。 降りる時に、警備員が車のドアの開閉を補助してくれた。

 

私はいつもの様に、自分で外来用の車椅子を借用し、妻を待った。 やがて駐車場に車を置いて来た妻がやって来て、再来受付機の所で合流した。 そして、妻の介助により、外来リハビリ室に着いた。

 

さて、臨時の医師の予診を受け、待合室の椅子に座って待っていると、Y士が声を掛けて来た。 そう、担当はまたしても士である。 と言うのも、I士が一週間程、不在だったのだ。

 

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で、一緒にリハビリ室に入り、空いている台を探して確保した。 さて、彼の懸念は、私の円背(えんぱい)である。 そのため。リハビリ時間の多くをその補正に費やした。 例えば、うつ伏せの私に(体重を掛けずに)跨って背中を押したり、ハーフカットを背中に置いて寝そべらせたりした。

 

Y士は真面目である。 きっと

 

   「(Iさんの留守にIさんの代役として〇〇さんのリハビリを仰せつかって、『手抜きリハビリだった』なんて言われない様に)」

 

とでも、思っているのだろうか・・ と思える程である。 この総合病院の理学療法士作業療法士は、例外なく熱心である。 

 

まぁ、そんな真面目さ・熱心さを備えている事を揶揄するつもりは毛頭も無いが、時として裏目に出る事もある。 それは次の事例だ。 Y士は

 

   「チョット、お待ち下さい」

 

と私に言い残して、部屋の隅に行った。 そして、枕を持って戻って来た。 但し、枕と言っても、直径50cm・長さ70cm程の俵型である。 彼は私に横になる様指示し、枕を私の胸に当てた。 つまり、抱き枕である。 その目的は、右腕をその枕の上に、ダラーンと置くためだ。 

 

その状態で、Y士は私の背骨(脊髄)を下方向、私にとっては左方向に押した。 これが、痛い・・。 いや、脊骨が痛いのではない、彼の手が当たる所の皮(膚)が痛いのである。 その理由は、皮が自分の背骨と彼の手に挟まれるからだ。 私は、思わず

 

   「チョット、強いんですけど・・」

 

とは言ったが、一生懸命に施術するY士に対して遠慮があったのだろう、元々小声だったのが一層小声になり、彼には届かなかった。

 

まぁ、真面目で熱心な彼が、患者の円背を補整しようと一生懸命に施術しているのだから、自分も我慢しなくっちゃ・・ と思い直した。

 

最後に私の歩容を観察したが、特に指摘は無かった。