パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ366―Y士と・・

 

さて今日は、2017年4月最初のリバビリの予約日である。 そこで、妻の運転で総合病院に出掛けた。 いつものM医師でなく、何度か診て貰った事のある代診の若い医師の予診を受けて待っていると、見慣れぬ男性が声を掛けて来た。

 

彼は自分の名札を示し、

 

   「初めまして、担当のYと申します。 宜しくお願い致します」

 

と挨拶をして来た。 私は椅子から腰を上げながら、

 

   「宜しくお願い致します」

 

と言い、彼の案内でリハビリ室に入り、空いている台に腰掛けた。 彼は、台を清拭し、先ずは片足立ちにより、私のバランスをチェックした。 そして、次の様な質問をした。

 

   「どんな事に、お困りですか?」

 

と。 私が、すくみ足ですと答えると、そのシチュエーションを尋ねた。 私が、

 

   「歩き始めとぉ・・ 方向転換の時です」

 

と答えると、

 

   「階段は、どうですか?」

 

と訊いた。 私が大丈夫な旨を答えると、彼は私を螺旋階段へと案内した。 そう、6階の入院患者専用のリハビリ室へ降りる階段だ。 階段は得意であるが、螺旋階段って、中心からの距離により幅が違うので、外側を歩くと一歩が大きくなり歩き難い。 それでも私が何にも掴まらず上下すると、彼は納得した。

 

   ―――――――――――――――――――

 

こうして、彼の施術が始まった。 先ずはマッサージやストレッチから・・と思ったら、うつ伏せで、背中に体重を掛けて来た。 きっと、私の歩行の様うを見て、円背(えんぱい)が気になったのだろう。 まぁ、確かに「歩く時は、背筋を伸ばせ」と言われる。 私自身はそれが、昔からの癖なのか、症状なのか、D2アゴニストによる副作用なのか、分からない。 唯、言えるのは、「防護姿勢」の意味合いもある・・と言う事だ。 

 

どういう事かと言うと、背筋を伸ばすと後ろにひっくり返りそうになってしまう事だ。 万が一にも後方突進やその結果後方転倒したら、その危険は計り知れない。 尻餅程度ならまだしも、後頭部を強打する事態だけは避けなければならない。

 

一方、前方突進であれば何かに掴まったり、姿勢を低くしたりして、転倒時でも最悪、手や腕で頭部を守る事が可能である。 まぁ、それでも「顔面制動」のリスクは、あるが・・

 

話しが逸れたが、彼は本当に一生懸命に私の背中を押してくれている。 殆んど全体重を掛けている様だ。 時々、

 

   「大丈夫ですか?」

 

と訊いてはくれるけど・・ 

 

そう言えば、足をマッサージしながらこう言った。

 

   「足が、浮腫んでいますねぇ・・」

 

初見で分かるとは、凄い事だと思った。