パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ406―初めてのK士と

 

さて12月も、否、今年も残り少なくなって来た。 そんな下旬の某日、今年最後のリハビリと診察日となった。 先ずは、リハビリをこなそう。 

 

今日は診察日なので、例によってI士は不在。 Y士も担当患者がいるらしく、K士となった。 勿論、初めてである。 そこで代替医師の予診を受け、待っていると、

 

   「〇〇さーん、〇〇××さーん・・」

 

と呼ばれたので、返事をすると、またしてもイケメンの男性が呼んでいた。 歳の頃は、未だ20代だと思われた。 軽い自己紹介をして、彼のサポートを得ながら、リハビリ室へ歩いて行った。 途中、彼は

 

   「もっと、(歩行は)ユックリでイイですよ」

 

と、私に言った。 例の、歩幅の小さいチョコチョコ歩きが、何か焦っている様に見えたのだろう。 以降、私はマイペースで歩いて行った。 そして、空いている台を探して、台を清拭後、私だけ腰掛けさせた。 

 

彼は台を清拭後、私の正面に体勢を低くして質問して行った。 例えば、以下の様に。

 

   「困っている事とか、痛い所とか、ありますか?」

 

   「痛い所はありません。 困っている事は、すくみ足とか・・ 突進歩行です」

 

と答えたら、納得した様だ。 そして、いよいよ施術に入った。

 

   ―――――――――――――――

 

彼は、台の上であおむけになった私の足首を持ち、膝と股関節を折った。 すると、彼は

 

   「股関節が、少し固いですねぇ・・」

 

と評した。 そして、下半身のストレッチを行い、上半身のストレッチを行っていった。 すると、彼は更に、

 

   「左側の方が固いですねぇ・・」

 

と言った。 ははーん、私の上半身が安静時に右に傾きやすい原因は、これだな! ・・と思えた。 

 

続いて靴を履き、歩行練習に移った。 部屋の端まで往復したが、彼は私に杖を渡してくれたので、歩くのは簡単だった。 すると、彼は

 

   「おお、イイじゃないですか! ついさっき、この部屋に入って来る時と比べて」

 

と嬉しそうに言った。 

 

そして最後に、彼は私に平行棒の間に入る様指示し、

 

   「何て言うのかなぁ・・ 足をこうやって」

 

と言いながら、右足を左足の前に持って来て、踵を爪先に付けた。 私は、

 

   「ああ、継ぎ足ですねっ・・」

 

と言いつつ、背筋を伸ばすために、真っ直ぐ前方を見て歩いて行った。 すると、彼は私に、

 

   「足を見て歩いても。イイですよ」

 

と言うのである。 即ち、今の段階では歩容を多少犠牲にしても、シッカリ継ぎ足歩行に集中すべきなのだろう。