パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ256―脚を挙げて歩く

2015年5月中旬、今月4回目のリハビリである。 担当は、結婚式から戻ったI士である。

  

まぁ、挙式したから「どう」と言う事は無く、マッサージやストレッチを淡々とこなして行った。 そして最後に、本日の「What’s new?」である。

 

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I士は私に靴を履く様促し、中央の少し広まった場所へ導いた。 そして、脚を高く挙げて歩くよう指示した。 私は、その昔、近所の整形外科で習った歩き方を試した。 それは・・

 

先ず右脚を挙げる。 この時、太腿が水平になる様に、高く挙げる。 そして最高点に達する辺りで、右手で太腿を「ポン」と軽く叩くのである。 そして、左右を交代する。

 

脚を挙げるとその瞬間は片足立ちになるので、姿勢が不安定になるだろう・・と心配された読者もいるだろう。 でも、これが思ったより簡単なのである。 その理由は、リズムにあると思われる。 つまり「Cue」があると、足が出やすいのである。

 

ご存じとは思うが、この「Cue」の代表的なものが、床の目印である。 ただこの目印法では、どうしても下を見るので、姿勢が悪くなってしまう。

 

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すると、I士が課題を出した。

 

   「では、脚を前に蹴り出してみて下さい?」

 

と言いつつ、左脚を蹴り出して見せた。 体躯は真っ直ぐ、しかも左脚も真っ直ぐ水平まで上がったので、それはちょうどアルファベットの「T」を90度左回転させた格好だ。 そして、左脚を手でポンと叩いた。

 

私もI士を真似て、脚を蹴り出してみた。 しかし、脚が水平まで挙がらない・・ そればかりか、膝が真っ直ぐ伸びないのである。 これはハムストリングが伸びないからである。

 

それでも、蹴り出しながら歩いていると、I士が指摘した。

 

   「手が、逆です!」

 

と。 つまり、左脚を挙げた時は右手で、右脚を挙げた時は左手で叩くらしいのである。

 

試してみると、特別な違和感もない。 と言うより、上半身、特に肩が回旋するのが分かった。