パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

リハビリ193―粘土(?)を箸でちぎる

続いては作業療法だ。

担当のM士は、私を作業テーブルの前に座らせると、

   「少し休みましょう」

と、提案した。 私の動作に疲労の色が見えたのか? 否、前の患者が終わっていなかった様だ。

 

さて、M士は私への宿題であった「筆ペン」での書字の作品を見ると、

   「上手いなぁ・・ 展示会のレベルだ」

と、持ち上げた。 

   http://f.st-hatena.com/images/fotolife/P/PSP-PAGF/20140620/20140620203456.jpg?1403264308

そして、棚から指ぬきの様なゴム質の訓練用素材を探してきて、テーブルに20個程ばら撒いた。 そして私はこれを割り箸で拾って、そばのビニール袋に入れる練習に用いた。 まぁ、何の問題もない。

 

続いて、緑色の厚いランチョンマットと蛍光イエローの重量感のある物体を奥の部屋から持ってきた。 その物体は成人男性の握りこぶしくらいの大きさで、一見粘土の様であったが、スライムの様に粘着性があった。 試しにM士がちぎると、ピザのチーズの様に糸を引いた。

ハテ? 粘土細工でもするのだろうか? と思ったが、違った。

手に割り箸を持ったM士は、

   「こんな風に、ちぎってみて下さい」

と言いながら、割り箸ですいとんを作る時の様に、一口大にその物体を取り分け、マットの隅に置いた。

 

で、実際私がやってみると、結構抵抗がある。 余り無理に切ろうとすると、割り箸が折れそうだ。 そしてちぎった後の、糸の処理もしなければならない。

 

こうして物体を10個程に分け、この作業は終わった。 すると一旦奥の部屋に戻ったM士は、何か重そうな、小豆色の箱を抱えてきた。 蓋を開けると、直径6mm程の小さな穴が多数開いた金属の板が鎮座していた。 よく、見るとその穴には1~50まで、付番されていた。

 

そしてM士は、その脇の小箱から、白いプラスチック製のチップを20個程、机の上に撒いた。 チップは長さ1.5cm、直径4mm程の円柱状で、一端は真紅に塗られていた。

 

はて、何か、測定でもするのだろうか?