パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

気功9―2回目の施術

 

4月中旬某日の夕方、気功師の施術を受けた。 これで、2回目である。

 

行くと、気功師が満面の笑みで迎えてくれた。 玄関に入り、靴を脱いで杖を下駄箱に掛け、直ぐ脇の小部屋に案内された。 前回と同じ部屋の同じレイアウトであるが、ただ違うのは電気ストーブが無くなっていた位だろう。

 

一度座布団に座り挨拶を交わすと、気功師

 

   「では、早速やりましょう」

 

と、布団を指差した。 妻が持参のタオルで枕を包み、私は布団にうつ伏せになった。

 

   「どうでした? 前回の気功(の効果)は???」

 

   「そうですねぇ やって頂いてから、一週間程、体が軽くなりました。」

 

   「一週間だけ???」

 

 「ええ・・」

 

そんな会話で、2回目の施術が始まった。 気功師は右手で水晶の角錐を振りながら、左手で私の体中、手かざしを行っていった。

 

途中、色々な話を妻とかわしていた。 内容は、順不同で、 

  1.        気功(の施術は)は、自分と家族を対象には出来ない。

  2.        私は、霊の見える気功師だ。

  3.        気功は、(練習で)誰でも出来るわけではない。

  4.        気功で、(金銭)欲を出してはダメだ。 自分が潰れてしまう。

  5.        私(気功師)は、12人までしか、診ない。 それ以上(施術を)やると、身が持たない。

自分の命(=生命力、気)を削って施術をして貰っているのだ。 自分も中途半端な気持ちでなく、真剣に向き合わないといけない・・と思った。

 

途中、仰向けになり、40分程で終わった。 そうして、白いカセロールのカップにコーヒーを淹れてきてくれた。 すると、気功師の携帯電話が鳴った。

 

そう言えば・・ 施術の途中にも、気功師の携帯電話に1回着信があった。

 

   「チョッと、ごめんなさい?」

 

と私達に断って携帯電話を開いて読み始めたので、メールの様だ。 

 

   「こうやって、ヘルプの要請がくるのよねぇ・・」

 

と言った。 余程切羽詰った「患者」から・・なのだろう。