パーキンソン病と誤嚥性肺炎
「今日は、パーキンソン病(患者)のリハビリだったよ。」
きっと病院研修だったのだろう。 マッチングのための病院訪問の最中だからだ。 リハビリの内容は、ストレッチや筋トレ等、ADLを維持するためのプログラムだろう・・と思ったら、違った。 どうやら、飲水の練習らしい。
「パーキンソン病になると、水も飲めないらしいよ・・」
これを聞いた妻が反応した。
「そう言えば・・ お父様は(生前、施設で)とろみ剤を使っていたわね。」
で、私の方を向いて、真顔で訊いた。
「貴方は、(とろみ剤を使わなくても)大丈夫なの?」
オイオイ、晩酌として缶ビール(350ml)を、目の前で飲んでいるだろう? 心配してくれているのだろうが、話がトンチンカンだ。
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その晩、リビングルームのテーブルに、小冊子があった。 見ると、「日常診療に役立つ肺炎ハンドブック」とある。
その中の「院内肺炎」の項に「誤嚥性肺炎」があり、更に「嚥下機能障害の可能性を持つ病態」の例として、「変性神経疾患と神経筋疾患」が挙げられていた。 パーキンソン病(症候群)は、その前者である。
これで話が見えてきた。
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因みに、長男は親を脅かしているのではない。
「早く、セカンドオピニオン外来を受けたら?」
と言う、オススメである。