パーキンソン病/症候群の闘病記です。 同病の方々のご参考になれば幸いです。

idやURLのPSPとはパーキンソン症候群の中の進行性核上性麻痺、PAGFとはPSPの非典型例である純粋無動症の事です。

遂に、病名が明らかになる!!!

 更に私は、現在の症状の様子をメモに記しておいた。

 

処方薬服用開始、10日目以降の状態

・ 非運動性の自覚症状は、殆ど消失した。 (例:疲労感、脱力感、脂性発汗、眩暈・・) 安定感・充実感に満ちている。

・ 歩行障害も、改善してきた。 (例:小刻み歩行、ずり足、つま先歩き・・)

・ 動作も以前より、速くなった?

・ 日常生活(会社勤務、家庭生活)で不便さは残るものの、特別困っている事はない。

 

現在、残っている症状

・ 声が小さく、発音が不明瞭である。

・ 後退歩が苦手である。 (尻餅をつきそうになる。)

       疲労時に姿勢反射障害が出る。 (体の向きを急に変えようとすると、すくんだり、ふらついたりする。) 

       ウォーキング時、疲労と共に突進傾向となる時がある。

 

以上から総合判断として、T医師は私の疾病について核心的な発言をしたのである。

 

   「多系統萎縮症では、ここまで(薬が)効かないんですよ」 (T医師)

 

と。 つまり、婉曲的であるが、これは

 

   (あなたの病気はパーキンソン病です、多系統萎縮症ではありません)

 

と、等価である。 ただ、画像診断による小脳の萎縮が気にはなっている様であった。 それは、続いての

 

   「(発症時に)若かったので、(多系統萎縮症を)疑ったのです」 (T医師)

 

と言う発言に現れている。 

 

ただ、色々な可能性を推定し、精査しながら一つずつ潰して病の本態に迫って行くのは、診断の正道である。 中々診断が降りなかった事(=病名をはっきり告げなかった事)に対して、別に不信感を持っている訳でもない。

 

それに医療の目的は、原因や病名を知る事でもない。 症状を緩和し、高いADLQOLを回復・維持する事である。

 

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ただそれ(=私の病名)を聞いて、ようやく私も胸のつかえが降りたのも事実である。 診断が確定し、これで治療方針も確立し、本格的な治療が開始されるものと思われた。

 

所がT医師の口から出た言葉に、妻も私も、一瞬言葉を失った。 

 

その言葉とは?